今宵こよいかぎりの 赤城あかぎの山やまと
月つきも惜おしむか 木この葉はかげ
明日あすは無宿むじゅくの はかない身みにも
男おとこ忠治ちゅうじの 意地いじはある
すてる赤城あかぎに 未練みれんはないが
人ひとの情なさけにゃ つまされる
意地いじを通とおした 男おとこの胸むねに
せめてなごりの 岩清水いわしみず
肩かたに振ふり分わけ 手てに三度笠さんどがさ
明日あすはいずこの 宿しゅくじゃやら
かわい身内みうちの 情なさけを胸むねに
忠治ちゅうじ淋さびしい ひとり旅たび
今宵koyoiかぎりのkagirino 赤城akagiのno山yamaとto
月tsukiもmo惜oしむかshimuka 木koのno葉haかげkage
明日asuはha無宿mujukuのno はかないhakanai身miにもnimo
男otoko忠治chuujiのno 意地ijiはあるhaaru
すてるsuteru赤城akagiにni 未練mirenはないがhanaiga
人hitoのno情nasaけにゃkenya つまされるtsumasareru
意地ijiをwo通tooしたshita 男otokoのno胸muneにni
せめてなごりのsemetenagorino 岩清水iwashimizu
肩kataにni振fuりri分waけke 手teにni三度笠sandogasa
明日asuはいずこのhaizukono 宿syukuじゃやらjayara
かわいkawai身内miuchiのno 情nasaけをkewo胸muneにni
忠治chuuji淋sabiしいshii ひとりhitori旅tabi