湖底の故郷 歌詞
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涙なみだは熱あつく 頬ほお濡ぬらす
さらば湖底こていの わが村むらよ
幼おさなき夢ゆめの 揺ゆりかごよ
あてなき道みちを 辿たどり行いく
流ながれの旅たびは 涙なみださえ
枯かれて儚はかななき 想おもい出でよ
ああ うらぶれの 身みはいずこ
別わかれは辛つらし 胸むね傷いたし
何処どこに求もとむ ふるさとよ
今いまぞあてなき 漂泊さすらいの
旅路たびじへ上のぼる 今日きょうの空そら
馬骨
2022/10/29 13:34
歌だけを聞くと、淋しい旅人の歌のような感じもするが、実は、千数百年の歴史の地先祖累代の郷土、一朝にして湖底に影も見えざるに至った、東京都の水がめ小河内ダムの湖底に沈んだ小河内の故郷の歌であり、行くかたない故郷を失った人の、心の旅路である・・流れの旅は涙さへ枯れて儚き想い出よ・・何処に求む故郷よ、今ぞ当て無き漂白の旅路に登る今日の空・・重い歴史の一ページである・・東京奥多摩にこの歌の石碑がある・・