北きたから東ひがしへ 旅たびから旅たびへ
数かぞえりゃ十年じゅうねん ちぎれ雲ぐも ちぎれ雲ぐも
空そらに突つき出でた 一方いっぽう杉すぎよ
今頃いまごろひとりであいつ どうしてる
やけに淋さびしい 旅たびの酒さけだよ
ご免めんなすって お月つきさん
紀州きしゅう街道かいどう 熊野川くまのがわ
今日きょうも借かり寝ねの 今日きょうも借かり寝ねの 腕うでまくら
故郷こきょう忘わすれた 訳わけではないが
夢ゆめ追おう途中とちゅうの 峠とうげみち 峠とうげみち
旅たびの日暮ひぐれが 心こころに重おもい
いつまで続つづくかオレの 流ながれ癖ぐせ
夢ゆめにつまづきゃ 酒さけにすがって
泣なけてきちゃうぜ お月つきさん
紀州きしゅう街道かいどう はぐれ鳥とり
腹はらで詫わびてる 腹はらで詫わびてる 親不孝おやふこう
見上みあげりゃ背中せなかが寒さむい 旅たびの空そら
風かぜの噂うわさも 今いまじゃ遠どおいさ
明日あしたは何処どこやら お月つきさん
紀州きしゅう街道かいどう 峠とうげ茶屋ぢゃや
後あとへ戻もどれぬ 後あとへ戻もどれぬ 国くにざかい
北kitaからkara東higashiへhe 旅tabiからkara旅tabiへhe
数kazoえりゃerya十年juunen ちぎれchigire雲gumo ちぎれchigire雲gumo
空soraにni突tsuきki出deたta 一方ippou杉sugiよyo
今頃imagoroひとりであいつhitorideaitsu どうしてるdoushiteru
やけにyakeni淋sabiしいshii 旅tabiのno酒sakeだよdayo
ごgo免menなすってnasutte おo月tsukiさんsan
紀州kisyuu街道kaidou 熊野川kumanogawa
今日kyouもmo借kaりri寝neのno 今日kyouもmo借kaりri寝neのno 腕udeまくらmakura
故郷kokyou忘wasuれたreta 訳wakeではないがdehanaiga
夢yume追oうu途中tochuuのno 峠tougeみちmichi 峠tougeみちmichi
旅tabiのno日暮higuれがrega 心kokoroにni重omoいi
いつまでitsumade続tsuduくかkukaオレoreのno 流nagaれre癖guse
夢yumeにつまづきゃnitsumadukya 酒sakeにすがってnisugatte
泣naけてきちゃうぜketekichauze おo月tsukiさんsan
紀州kisyuu街道kaidou はぐれhagure鳥tori
腹haraでde詫waびてるbiteru 腹haraでde詫waびてるbiteru 親不孝oyafukou
見上miaげりゃgerya背中senakaがga寒samuいi 旅tabiのno空sora
風kazeのno噂uwasaもmo 今imaじゃja遠dooいさisa
明日ashitaはha何処dokoやらyara おo月tsukiさんsan
紀州kisyuu街道kaidou 峠touge茶屋dyaya
後atoへhe戻modoれぬrenu 後atoへhe戻modoれぬrenu 国kuniざかいzakai