鯱しゃちほこって奴やつは 自分じぶんより
でっかい獲物えものに 喰くらいつく
そんな男おとこに なれやと親爺おやじ
肩かたの寒さむさに 夢ゆめかと醒さめりゃ
汽車きしゃは三陸さんりく 霧きりの朝あさ
ネオンに咲さいた 月見草つきみそう
哀かなしい女おんなを また泣なかせ
北きたの海うみへと 流ながれる俺おれさ
竜飛たっぴ岬みさき さびれ宿やど
厄介やっかいかけるぜ 二に、三日さんにち
時化しける港みなとで 酒さけ飲のむ男おとこ
歌うたもなければ 言葉ことばもないが
やけに拳こぶしが 熱あつくなる
捨すてたらいやと しがみつく
愛いとしい女おんなに けりつけて
潮うしおの匂においに さすらう俺おれさ
鯱しゃちほこって奴やつに なれるよな
度胸どきょうがあるかと 風かぜが聞きく
馬鹿ばかな男おとこに なるだけなるさ
船ふねをのみ込こむ シベリヤおろし
染しみた背中せなかが 疼うずきだす
都会とかいで暮くらす 俺おれならば
お前まえに溺おぼれて 暮くらすだろ
北きたの海うみへと 流ながれる俺おれさ
鯱syachihokoってtte奴yatsuはha 自分jibunよりyori
でっかいdekkai獲物emonoにni 喰kuらいつくraitsuku
そんなsonna男otokoにni なれやとnareyato親爺oyaji
肩kataのno寒samuさにsani 夢yumeかとkato醒saめりゃmerya
汽車kisyaはha三陸sanriku 霧kiriのno朝asa
ネオンneonにni咲saいたita 月見草tsukimisou
哀kanaしいshii女onnaをwo またmata泣naかせkase
北kitaのno海umiへとheto 流nagaれるreru俺oreさsa
竜飛tappi岬misaki さびれsabire宿yado
厄介yakkaiかけるぜkakeruze 二ni、三日sannichi
時化shikeるru港minatoでde 酒sake飲noむmu男otoko
歌utaもなければmonakereba 言葉kotobaもないがmonaiga
やけにyakeni拳kobushiがga 熱atsuくなるkunaru
捨suてたらいやとtetaraiyato しがみつくshigamitsuku
愛itoしいshii女onnaにni けりつけてkeritsukete
潮ushioのno匂nioいにini さすらうsasurau俺oreさsa
鯱syachihokoってtte奴yatsuにni なれるよなnareruyona
度胸dokyouがあるかとgaarukato 風kazeがga聞kiくku
馬鹿bakaなna男otokoにni なるだけなるさnarudakenarusa
船funeをのみwonomi込koむmu シベリヤshiberiyaおろしoroshi
染shiみたmita背中senakaがga 疼uzuきだすkidasu
都会tokaiでde暮kuらすrasu 俺oreならばnaraba
おo前maeにni溺oboれてrete 暮kuらすだろrasudaro
北kitaのno海umiへとheto 流nagaれるreru俺oreさsa