九州慕情―長崎本線― 歌詞 岡ゆう子 ふりがな付

長崎本線ながさきほんせん 別わかれの旅たびは
鳥栖とすを後あとにし 鍋島なべしまの夜よる
ふたり淋さびしく 飲のむお酒さけ
好ずきで添そえない 運命さだめに沁しみる
女おんなごころの 儚はかなさに
燃もえて 燃もえて身みを焼やく あの日ひのように

朝陽あさひが昇のぼった 有明海ありあけかいは
愛あいも干潟ひがたの ふるさと鹿島かしま
やがて諫早いさはや 別わかれ駅えき
そっと呟つぶやく さよなら…あなた
白しろいかもめも 背せを向むけて
泣ないて 泣ないて明日あしたに 飛とび立たつように

思おもい出で色いろした ステンドグラス
雨あめの長崎ながさき 終着しゅうちゃくの駅えき
遠とおく聞きこえる 鐘かねの音ねが
今いまは哀かなしく 涙なみだを誘さそう
つらい別わかれを 選えらんでも
いつか いつか 逢あえると 信しんじています