よみ:はなとゆき
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春はるにしみる水溜みずたまりを
じっと眺ながめてみる
反射はんしゃする花はなびらに
動脈どうみゃくを締しめ付つけられる
ぐちゃぐちゃの木この葉はが
薫風くんぷうになびいて僕ぼくの横よこをとおりすぎた
僕ぼくは花はなびらに撒まかれては
溶とけてしまった一片いっぺんの忘わすれ雪ゆき
ゆるりゆるりと時間じかんをかけてた一雫ひとしずくが
今いま足元あしもとに落おちた
僕ぼくを花弁かべんが忘わすれても
満みたされないよ
それまでの思おもい出でが
つぼみになれない僕ぼくは
冬ふゆに取とり残のこされる
瞳ひとみにしみる陽ひだまりに
気付きづかないふりをした
薄うすく埃ほこりを被かぶった外套がいとうは
あの頃ころよりも綺麗きれいに見みえる
暖あたたかな風かぜに気きが急せく思おもい出で
だんだんと色いろづいた日々ひび壊こわして
桜さくらの色いろは君きみの中なかに溜たまって滲にじんだ
僕ぼくは花はなびらに撒まかれては
溶とけてしまった一片いっぺんの忘わすれ雪ゆき
ゆるりゆるりと時間じかんをかけてた一雫ひとしずくが
足元あしもとに溶とけた
僕ぼくを花はなびらが忘わすれても
満みたされないよ
それまでの思おもい出でが
つぼみになれない僕ぼくらは、僕ぼくたちの春はるが戻もどる日ひまで取とり残のこされる
じっと眺ながめてみる
反射はんしゃする花はなびらに
動脈どうみゃくを締しめ付つけられる
ぐちゃぐちゃの木この葉はが
薫風くんぷうになびいて僕ぼくの横よこをとおりすぎた
僕ぼくは花はなびらに撒まかれては
溶とけてしまった一片いっぺんの忘わすれ雪ゆき
ゆるりゆるりと時間じかんをかけてた一雫ひとしずくが
今いま足元あしもとに落おちた
僕ぼくを花弁かべんが忘わすれても
満みたされないよ
それまでの思おもい出でが
つぼみになれない僕ぼくは
冬ふゆに取とり残のこされる
瞳ひとみにしみる陽ひだまりに
気付きづかないふりをした
薄うすく埃ほこりを被かぶった外套がいとうは
あの頃ころよりも綺麗きれいに見みえる
暖あたたかな風かぜに気きが急せく思おもい出で
だんだんと色いろづいた日々ひび壊こわして
桜さくらの色いろは君きみの中なかに溜たまって滲にじんだ
僕ぼくは花はなびらに撒まかれては
溶とけてしまった一片いっぺんの忘わすれ雪ゆき
ゆるりゆるりと時間じかんをかけてた一雫ひとしずくが
足元あしもとに溶とけた
僕ぼくを花はなびらが忘わすれても
満みたされないよ
それまでの思おもい出でが
つぼみになれない僕ぼくらは、僕ぼくたちの春はるが戻もどる日ひまで取とり残のこされる