量子力学は分身の術 歌詞 あべりょう ふりがな付

素粒子そりゅうしな電子でんしは 粒つぶと信しんじてた古典こてん力学りきがくの
限界げんかい指摘してきし 電子でんしは粒つぶで波なみだという 量子論りょうしろん

海うみの波なみや音波おんぱは 水みずや空気くうきな媒質ばいしつを 揺ゆらしてるのに
素粒子そりゅうしな電子でんしは 媒質ばいしつのない空間くうかんの 存在そんざい確率かくりつ

波間なみまから 粒子りゅうし性せいを垣間見かいまみせる 電子でんしの二面性にめんせい
波なみの干渉かんしょうの強弱きょうじゃくで 存在そんざい確率かくりつをちらつかす

それを 色いろの濃淡のうたんや 二に次元じげんグラフな波なみに 投影とうえいして
ミクロな電子でんしの振ふる舞まい 数学すうがくで記述きじゅつした 波動はどう関数かんすう

イメージは 経験けいけんから描えがくものなのに 量子りょうし力学りきがくは
経験けいけん裏切うらぎり 人ひとが描えがきうるイメージ 全すべて拒絶きょぜつする
観測かんそく事実じじつに 論理ろんり矛盾むじゅん無なさ気きな 方程式ほうていしきでっち上あげ
それを 次つぎの測定そくていと突つき合あわせ 一致いっちしたら 信憑性しんぴょうせいを増まし
異ことなる結果けっかは 式しきを修正しゅうせい 再度さいど突つき合あわせ 生いき延のびた
シュレディンガー方程式ほうていしき頼たよりに 量子りょうし空間くうかんを見みつめる
物理ぶつり現象げんしょうと 数学すうがく確率かくりつ 共存きょうぞんせざるを得えない矛盾むじゅん
数式すうしきに導みちびかれ 物理ぶつりの霧きりの中なかに 手てを差さし伸のべ 真理しんりつかみ取とれ

常識じょうしきで記述きじゅつしようとするほど 矛盾むじゅんの泥沼どろぬまにハマり
観測かんそく不可ふかなミクロ世界せかい 目めで見みたい大衆たいしゅうニーズ無視むしし
難解なんかいな数式すうしき振ふり回まわし 大衆たいしゅう置おき去ざりの量子論りょうしろんに
対抗たいこうしてボクは 数学すうがくの波動はどう関数かんすうを 物理ぶつりで体現たいげんしよう
二に重じゅうスリットの 濃淡のうたんの出現しゅつげん確率かくりつは 分身ぶんしんの術じゅつ
高速こうそくで動うごく忍者にんじゃの 幻影げんえいの濃淡のうたんこそ 量子りょうしの波なみ
濃こい残像ざんぞうに石いし投なげると 忍者にんじゃに当あたる確率かくりつ高たかくなり
ボクが速足はやあしを止とめた時とき 全すべての残像ざんぞうが消きえて 真しんのボクになる