よみ:あるいはてとらのかたすみで
或いはテトラの片隅で 歌詞
-
ユリイ・カノン feat. GUMI
- 2016.5.29 リリース
- 作詞
- ユリイ・カノン
- 作曲
- ユリイ・カノン
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仄暗ほのぐらい校舎こうしゃの塔屋とうやを抜ぬけ出だせば君きみが待まっていた
錆さびたフェンスから望のぞむ街まち
雨傘あまがさの咲さく六月ろくがつの事ことだった
曖昧あいまいな雲くもから零こぼれた陽ひが作つくる影かげは寄より添そって
「あの場所ばしょへ行いこう」そう言いって
濡ぬれた頬ほほを拭ぬぐい 手てを引ひいて歩あるく
叶かなえられない約束やくそくだ
生いきる体温たいおんをくれた指ゆびが解ほどけて
形かたちのない痛いたみに変かわった
心臓しんぞうを落おとしたこの世よのどこか
或あるいはテトラの片隅かたすみで
古ふるぼけた病舎びょうしゃの階段かいだん ペトリコール漂ただよう夕暮ゆうぐれ
「明日あしたなんて来こなくていいのに」
遮断桿しゃだんかんが降おりてふたりを隔へだてた
空そらを遮さえぎる高架こうかに沿そって 過去かこを辿たどる足音あしおとひとつ
月つきを追おう子供こどもみたいに 夢中むちゅうで駆かける君きみはいないんだ
すべて茜あかねに染そまり落おちていく描写びょうしゃで
傘かさを回まわして君きみは笑わらった
歳月さいげつがこの日々ひびを奪うばうなら
大人おとなになんてなりたくないんだ
いつか終おわる命いのちの途中とちゅうで
未完成みかんせいな唄うたに君きみを綴つづった
アイリスの咲さく季節きせつが巡めぐり
四十八月しじゅうはちがつの雨あめが降ふる
望のぞまれない命いのちだった 君きみに逢あうその日ひまでは
今いまふたりを繋つなぎとめる この花はなの亡骸なきがらを葬ほうむる
錆さびたフェンスから望のぞむ街まち
雨傘あまがさの咲さく六月ろくがつの事ことだった
曖昧あいまいな雲くもから零こぼれた陽ひが作つくる影かげは寄より添そって
「あの場所ばしょへ行いこう」そう言いって
濡ぬれた頬ほほを拭ぬぐい 手てを引ひいて歩あるく
叶かなえられない約束やくそくだ
生いきる体温たいおんをくれた指ゆびが解ほどけて
形かたちのない痛いたみに変かわった
心臓しんぞうを落おとしたこの世よのどこか
或あるいはテトラの片隅かたすみで
古ふるぼけた病舎びょうしゃの階段かいだん ペトリコール漂ただよう夕暮ゆうぐれ
「明日あしたなんて来こなくていいのに」
遮断桿しゃだんかんが降おりてふたりを隔へだてた
空そらを遮さえぎる高架こうかに沿そって 過去かこを辿たどる足音あしおとひとつ
月つきを追おう子供こどもみたいに 夢中むちゅうで駆かける君きみはいないんだ
すべて茜あかねに染そまり落おちていく描写びょうしゃで
傘かさを回まわして君きみは笑わらった
歳月さいげつがこの日々ひびを奪うばうなら
大人おとなになんてなりたくないんだ
いつか終おわる命いのちの途中とちゅうで
未完成みかんせいな唄うたに君きみを綴つづった
アイリスの咲さく季節きせつが巡めぐり
四十八月しじゅうはちがつの雨あめが降ふる
望のぞまれない命いのちだった 君きみに逢あうその日ひまでは
今いまふたりを繋つなぎとめる この花はなの亡骸なきがらを葬ほうむる