筺かたみに睡ねむる贄にえの少女しょうじょ
深紅しんくの瞳めと漆黒しっこくの髪かみ
罪つみを纏まとう双そうの手首てくびに
喰くい込こんだ棘とげの痕あと
誰だれもが皆贄みなにえを嘆なげき
彼女かのじょの死しを悼いたむけれど
その空虚くうきょな瞳ひとみの奥おく
少女しょうじょはただ視みていた
浅あさましく(痛いたましく)この世よに生せいを受うけしもの
涙なみだが溢あふれるのは
私わたしの為ためじゃなくて
怖こわくて怯おびえてるの
召めされる原初げんしょの声こえに
何故独なぜひとりで虚無きょむに還かえり逝ゆく
刻きざむ言葉ことばも無ないまま
生うまれ落おちたその引ひき金がねから
ヒトは終焉おわりをめざして逝ゆく
ホントウニ生いキテイタイノ
ホントウハ死しンデミタイノ
生いキナガラニ死しをノゾムノ
死しニムカッテ生いキルノ
何なにを望のぞみ何なにを求もとめ
浅薄せんぱくな意味いみを見出みいだして
小賢こざかしいその執着しゅうちゃくが
死しへの恐怖きょうふを誘さそう
狂くるおしく(忌いまわしく)この世よに生せいを受うけしモノ
憐あわれみこそ偽善ぎぜんで
綺麗きれいに騙だますけれど
ホントは気きづいているの
燻くすぶる原初げんしょの闇やみに
何故なぜその瞳めに映うつる事ことの無ない
寂滅じゃくめつを恐おそれるのか
生いきるモノに終焉おわりなんて無なく
尽つきたモノに死しなど無ないのに
浅あさましく イエ痛いたましく
狂くるおしく イエ忌いまわしく
躰からだを研とぎ澄すまして
記憶きおくを呼よび覚さまして
私わたしを連つれて逝ゆくの
未まだ見みぬ輪廻りんねの刻ときに
生いきてるのか生いき残のこりなのか
其それさえも意味いみを持もたず
目覚めざめ視みる先さきに世界せかいは無なく
暗闇くらやみと静寂しじまがあるだけ
筺katamiにni睡nemuるru贄nieのno少女syoujo
深紅shinkuのno瞳meとto漆黒shikkokuのno髪kami
罪tsumiをwo纏matoうu双souのno手首tekubiにni
喰kuいi込koんだnda棘togeのno痕ato
誰dareもがmoga皆贄minanieをwo嘆nageきki
彼女kanojoのno死shiをwo悼itaむけれどmukeredo
そのsono空虚kuukyoなna瞳hitomiのno奥oku
少女syoujoはただhatada視miていたteita
浅asaましくmashiku(痛itaましくmashiku)このkono世yoにni生seiをwo受uけしものkeshimono
涙namidaがga溢afuれるのはrerunoha
私watashiのno為tameじゃなくてjanakute
怖kowaくてkute怯obiえてるのeteruno
召meされるsareru原初gensyoのno声koeにni
何故独nazehitoりでride虚無kyomuにni還kaeりri逝yuくku
刻kizaむmu言葉kotobaもmo無naいままimama
生uまれmare落oちたそのchitasono引hiきki金ganeからkara
ヒトhitoはha終焉owaりをめざしてriwomezashite逝yuくku
ホントウニhontouni生iキテイタイノkiteitaino
ホントウハhontouha死shiンデミタイノndemitaino
生iキナガラニkinagarani死shiをwoノゾムノnozomuno
死shiニムカッテnimukatte生iキルノkiruno
何naniをwo望nozoみmi何naniをwo求motoめme
浅薄senpakuなna意味imiをwo見出miidaしてshite
小賢kozakaしいそのshiisono執着syuuchakuがga
死shiへのheno恐怖kyoufuをwo誘sasoうu
狂kuruおしくoshiku(忌iまわしくmawashiku)このkono世yoにni生seiをwo受uけしkeshiモノmono
憐awaれみこそremikoso偽善gizenでde
綺麗kireiにni騙damaすけれどsukeredo
ホントhontoはha気kiづいているのduiteiruno
燻kusubuるru原初gensyoのno闇yamiにni
何故nazeそのsono瞳meにni映utsuるru事kotoのno無naいi
寂滅jakumetsuをwo恐osoれるのかrerunoka
生iきるkiruモノmonoにni終焉owaりなんてrinante無naくku
尽tsuきたkitaモノmonoにni死shiなどnado無naいのにinoni
浅asaましくmashiku イエie痛itaましくmashiku
狂kuruおしくoshiku イエie忌iまわしくmawashiku
躰karadaをwo研toぎgi澄suましてmashite
記憶kiokuをwo呼yoびbi覚saましてmashite
私watashiをwo連tsuれてrete逝yuくのkuno
未maだda見miぬnu輪廻rinneのno刻tokiにni
生iきてるのかkiterunoka生iきki残nokoりなのかrinanoka
其soれさえもresaemo意味imiをwo持moたずtazu
目覚mezaめme視miるru先sakiにni世界sekaiはha無naくku
暗闇kurayamiとto静寂shijimaがあるだけgaarudake