帰かえりを急いそぐタクシーたちが
ふたりの前まえを通とおり過すぎてく
まだすこし雨あめが残のこる
真ま夜よ中なかの2に4よん6ろく
君きみは僕ぼくの袖そでをつかんで
もう歩あるこうよって言いったね
纏まとわりつく夏なつの風かぜも
悪わるくはない夜よるだ
なにもない いまはない
心しん配ぱいなことや
寂さみしいこととか
悩なやみ事ごとだとか
だけどね なぜだろう
心こころの奥おく底そこに
正しょう体たいがわからない
怪かい物ぶつがいる気きがして
かけがえのない
この安やすらぎが
呑のみ込こまれそうで
『疲つかれた?』『大だい丈じょう夫ぶ』
何なに気げない会かい話わのなか
気き持もちを感かんじ取とろうと
してるこの空くう気きが
嫌きらいじゃないんだ
むしろ僕ぼくは好すきなんだ
心こころの奥おく底そこに
怪かい物ぶつなんていないって
確たしかめることが
やっと出で来きるんだよ
『ねぇ もうお家うちまで 歩あるこう』
帰かえりを急いそぐタクシーたちが
ふたりの背せ中なか 追おい越こしてく
まだすこし雨あめが残のこる
真ま夜よ中なかの2に4よん6ろく
帰kaeりをriwo急isoぐguタクシtakushiーたちがtachiga
ふたりのfutarino前maeをwo通tooりri過suぎてくgiteku
まだすこしmadasukoshi雨ameがga残nokoるru
真ma夜yo中nakaのno2ni4yon6roku
君kimiはha僕bokuのno袖sodeをつかんでwotsukande
もうmou歩aruこうよってkouyotte言iったねttane
纏matoわりつくwaritsuku夏natsuのno風kazeもmo
悪waruくはないkuhanai夜yoruだda
なにもないnanimonai いまはないimahanai
心shin配paiなことやnakotoya
寂samiしいこととかshiikototoka
悩nayaみmi事gotoだとかdatoka
だけどねdakedone なぜだろうnazedarou
心kokoroのno奥oku底sokoにni
正syou体taiがわからないgawakaranai
怪kai物butsuがいるgairu気kiがしてgashite
かけがえのないkakegaenonai
このkono安yasuらぎがragiga
呑noみmi込koまれそうでmaresoude
『疲tsukaれたreta?』『大dai丈jou夫bu』
何nani気geないnai会kai話waのなかnonaka
気ki持moちをchiwo感kanじji取toろうとrouto
してるこのshiterukono空kuu気kiがga
嫌kiraいじゃないんだijanainda
むしろmushiro僕bokuはha好suきなんだkinanda
心kokoroのno奥oku底sokoにni
怪kai物butsuなんていないってnanteinaitte
確tashiかめることがkamerukotoga
やっとyatto出de来kiるんだよrundayo
『ねぇnee もうおmouo家uchiまでmade 歩aruこうkou』
帰kaeりをriwo急isoぐguタクシtakushiーたちがtachiga
ふたりのfutarino背se中naka 追oいi越koしてくshiteku
まだすこしmadasukoshi雨ameがga残nokoるru
真ma夜yo中nakaのno2ni4yon6roku