露草つゆくさに埋うもれた膝ひざを立たてながら
束たばねた黒髪くろかみを櫛くしで梳とかす
閉とじた瞳ひとみに涙なみだが溢あふれ頬ほほつたう
揺ゆれる小舟こふねだけが 霧きりに浮うかぶ
枯草かれくさに塗ぬれた靴くつを脱ぬぎ捨すてて
素足すあしでいつまでも浅瀬漂さんばしただよう
水鳥みずどりがざわめき 空そらに舞まい踊おどる
森もりはただ静しずかに風かぜを止とめる
泣なかないで 僕ぼくはここにいるから
永遠えいえんに ずっと
君きみが教おしえてくれた 子守唄こもりうた 唄うたうよ
君きみが眠ねむれるように 幼おさない日ひの唄うたを
白しろい絹きぬのような雲くもが降おりてくる
水面みなもは音おともなく君きみを包つつむ
強つよく抱だいた腕うでを そっとすり抜ぬける
波紋はもんだけが遠とおくうすれ消きえる
帰かえろうか君きみの生うまれた街まちへ
戻もどれるさ きっと
君きみが教おしえてくれた 子守唄こもりうた 唄うたうよ
君きみが眠ねむれるように 幼おさない日ひの唄うたを
二人眠ふたりねむれるように 幼おさない日ひの唄うたを
露草tsuyukusaにni埋uもれたmoreta膝hizaをwo立taてながらtenagara
束tabaねたneta黒髪kurokamiをwo櫛kushiでde梳tokaすsu
閉toじたjita瞳hitomiにni涙namidaがga溢afuれre頬hohoつたうtsutau
揺yuれるreru小舟kofuneだけがdakega 霧kiriにni浮uかぶkabu
枯草karekusaにni塗nuれたreta靴kutsuをwo脱nuぎgi捨suててtete
素足suashiでいつまでもdeitsumademo浅瀬漂sanbashitadayoうu
水鳥mizudoriがざわめきgazawameki 空soraにni舞maいi踊odoるru
森moriはただhatada静shizuかにkani風kazeをwo止toめるmeru
泣naかないでkanaide 僕bokuはここにいるからhakokoniirukara
永遠eienにni ずっとzutto
君kimiがga教oshiえてくれたetekureta 子守唄komoriuta 唄utaうよuyo
君kimiがga眠nemuれるようにreruyouni 幼osanaいi日hiのno唄utaをwo
白shiroいi絹kinuのようなnoyouna雲kumoがga降oりてくるritekuru
水面minamoはha音otoもなくmonaku君kimiをwo包tsutsuむmu
強tsuyoくku抱daいたita腕udeをwo そっとすりsottosuri抜nuけるkeru
波紋hamonだけがdakega遠tooくうすれkuusure消kiえるeru
帰kaeろうかrouka君kimiのno生uまれたmareta街machiへhe
戻modoれるさrerusa きっとkitto
君kimiがga教oshiえてくれたetekureta 子守唄komoriuta 唄utaうよuyo
君kimiがga眠nemuれるようにreruyouni 幼osanaいi日hiのno唄utaをwo
二人眠futarinemuれるようにreruyouni 幼osanaいi日hiのno唄utaをwo