冬ふゆが来きても帰かえらない 雪ゆきの町まちでも 常夏とこなつの町まちでも
人ひとでなしと言いわれながら 酒さけのサカナになっているだろう
青あおい海うみは女おんなの涙なみだ すみきった女おんなの涙なみだ
だからしょっぱいって 寺山てらやま修司しゅうじのポエム
あながち嘘うそではない 女おんなは人魚にんぎょ
あの人ひとには帰かえらない 海うみの町まちでも 山やまの町まちにいても
都合良つごうよくはいかないのさ 寂さびしすぎたすれ違ちがいの日々ひび
届とどかぬ手紙てがみ海うみに流ながす 水色みずいろに染そまる手紙てがみ
そして泳およぎ出だす 寺山てらやま修司しゅうじのポエム
あながち嘘うそではない 青あおい魚さかな
青あおい海うみは最初さいしょはね 女おんなの子この涙なみだだった
たったひとしずく 寺山てらやま修司しゅうじのポエム
あながち嘘うそではない 女おんなは人魚にんぎょ
冬fuyuがga来kiてもtemo帰kaeらないranai 雪yukiのno町machiでもdemo 常夏tokonatsuのno町machiでもdemo
人hitoでなしとdenashito言iわれながらwarenagara 酒sakeのnoサカナsakanaになっているだろうninatteirudarou
青aoいi海umiはha女onnaのno涙namida すみきったsumikitta女onnaのno涙namida
だからしょっぱいってdakarasyoppaitte 寺山terayama修司syuujiのnoポエムpoemu
あながちanagachi嘘usoではないdehanai 女onnaはha人魚ningyo
あのano人hitoにはniha帰kaeらないranai 海umiのno町machiでもdemo 山yamaのno町machiにいてもniitemo
都合良tsugouyoくはいかないのさkuhaikanainosa 寂sabiしすぎたすれshisugitasure違chigaいのino日々hibi
届todoかぬkanu手紙tegami海umiにni流nagaすsu 水色mizuiroにni染soまるmaru手紙tegami
そしてsoshite泳oyoぎgi出daすsu 寺山terayama修司syuujiのnoポエムpoemu
あながちanagachi嘘usoではないdehanai 青aoいi魚sakana
青aoいi海umiはha最初saisyoはねhane 女onnaのno子koのno涙namidaだったdatta
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あながちanagachi嘘usoではないdehanai 女onnaはha人魚ningyo