ミスキャスト 歌詞 沢田研二 ふりがな付

正確せいかくに言いってやろうか
思おもいきり言いってやろうか
あれはミスキャスト、ミスキャスト
悲かなしいだけのミスキャスト
ひどい話はなしのミスキャスト

奴やつの前歯まえばのすきまから秘ひめたセリフまでがもれてくる
奴やつの涙なみだは流ながれすぎでセンチメンタリズムまでぬれる
笑わらい顔がおにやすらぎもないので
まごころのまん中なかで計画けいかくされた嘘うそをつく
奴やつの特技とくぎは右手みぎてで愛あいしてるとラブレターを書かき
奴やつは同時どうじに左手ひだりてでギャラの札さつたばをかぞえられる
母親ははおやはスタジオで毎日まいにち
サイン帳ちょうに俳優はいゆうの名前なまえをねだる

正確せいかくに言いってやろうか
何回なんかいも言いってやろうか
あれはミスキャスト、ミスキャスト
悲かなしいだけのミスキャスト
信しんじられないミスキャスト

奴やつは鼻はなまで貧まずしく女優じょゆう達たちのニオイアレルギー
奴やつは自宅じたくの電話でんわのべルの音おとを聞きこえなくしてる
ロマンスの言葉ことばひとつ知しらずに
若わかい頃ころの体験たいけんをみんなのまえでさらけだす
奴やつは人間にんげんの心理しんりなど読よみ切きれるとうぬぼれているが
奴やつの心こころの動うごきは食事中しょくじちゅうの時ときにだけゆれる
友達ともだちを暗闇くらやみでねぶみして
自分じぶんだけの幸しあわせに女おんなを使つかう

正確せいかくに言いってやろうか
最後さいごまで言いってやろうか
あれは ミスキャスト、ミスキャスト
悲かなしいだけのミスキャスト
恐こわい話はなしのミスキャスト