函館はこだて山やまから 立待岬たちまちみさき
吹ふき上あげる 雪ゆきの中なか
飛とび交かうかもめよ
若わかい男おとこは 荒海あらうみを走はしる
優やさしさ拒こばむ 背中せなかにいつも
悲かなしむ女おんながいた
今いまはただ胸むねにしみる ひとりの寒さむさよ
おまえはもう 若わかくはないと
とどろく波なみよ
誰だれを待まつのか 立待岬たちまちみさき
頬ほおを切きる 風かぜの中なか
たたずむ乙女おとめよ
紺こんのかすりに 想おもい出だす笑顔えがお
身勝手みがって許ゆるす 背中せなかにそっと
涙なみだを隠かくしていた
淋さびしさをわかちあえる 懐なつかしい女おんなよ
凍いて曇くもる 冬ふゆの空そらにも
想おもいを投なげよう
函館はこだて山やまから 立待岬たちまちみさき
吹ふき上あげる 雪ゆきの中なか
飛とび交かうかもめよ
函館hakodate山yamaからkara 立待岬tachimachimisaki
吹fuきki上aげるgeru 雪yukiのno中naka
飛toびbi交kaうかもめよukamomeyo
若wakaいi男otokoはha 荒海araumiをwo走hashiるru
優yasaしさshisa拒kobaむmu 背中senakaにいつもniitsumo
悲kanaしむshimu女onnaがいたgaita
今imaはただhatada胸muneにしみるnishimiru ひとりのhitorino寒samuさよsayo
おまえはもうomaehamou 若wakaくはないとkuhanaito
とどろくtodoroku波namiよyo
誰dareをwo待maつのかtsunoka 立待岬tachimachimisaki
頬hooをwo切kiるru 風kazeのno中naka
たたずむtatazumu乙女otomeよyo
紺konのかすりにnokasurini 想omoいi出daすsu笑顔egao
身勝手migatte許yuruすsu 背中senakaにそっとnisotto
涙namidaをwo隠kakuしていたshiteita
淋sabiしさをわかちあえるshisawowakachiaeru 懐natsuかしいkashii女onnaよyo
凍iてte曇kumoるru 冬fuyuのno空soraにもnimo
想omoいをiwo投naげようgeyou
函館hakodate山yamaからkara 立待岬tachimachimisaki
吹fuきki上aげるgeru 雪yukiのno中naka
飛toびbi交kaうかもめよukamomeyo