帰ろうよ 歌詞 TRIPLANE ふりがな付

夕暮ゆうぐれの街まちは 僕ぼくらを上手じょうずに騙だまして
一いち日にち また一いち日にちと終おわらせた
予定よていと言いえば それらしいものだけに
振ふり回まわされて 息いきをしてる

また嘘うそついて 笑顔えがおを振ふり撒まいてしまえば
今度こんどこそ 心こころは死しんでしまうのかな
他所行よそゆきのジャケット
しまってた紙袋かみぶくろを覗のぞいたら
やけに小ちいさく畳たたまれた
いつの日ひかの僕ぼくがいた

帰かえろう 帰かえろう 僕ぼくらのあの場所ばしょへ
何なにも無ないけど ただ笑わらえた そんな世界せかいへ
閉とじ込こめられて泣ないてた 君きみの笑顔えがおも連つれて
色々いろいろと変かわったろう?
そんな話はなしをゆっくりと聞きかせて

重力じゅうりょくのままに 体からだを投なげ込こんで眠ねむる
マイ・スイート・ホーム
起おきたら 誰だれかに成なっていたい
なんて言いいながら 明日あしたになれば
また僕ぼくをやりますから
今いまは少すこしだけ 子供こどもみたいな夢ゆめでも見みさせて

帰かえろう 帰かえろう 僕ぼくらのあの場所ばしょへ
古臭ふるくさいけど あったかい匂においがする世界せかいへ
ため息いきばかりで俯うつむいてた その泣なき虫むしも連つれて
焦あせらずに 猛もうスピードで 未来みらいへと僕ぼくらを戻もどして

戸惑とまどいや不安ふあんがスローモーションでよぎる
心こころに余裕よゆうも無ないのに 時ときの流ながれは重おもい
単純たんじゅんな感動かんどう 目めで追おえる程度ていどの娯楽ごらく
涙なみだとセロトニンで ほんの少すこし満足まんぞくして
また明日あしたの準備じゅんびをする

帰かえろう 帰かえろう 僕ぼくらのあの場所ばしょへ
夢ゆめに見みてた「当あたり前まえ」の待まつ世界せかいへ
心こころがやつれた棘とげばかりが ひしめき合あう世よの中なかを
笑わらい飛とばす強つよさなんて 僕ぼくも持もっていないけど

帰かえろう 帰かえろう 僕ぼくらだけの場所ばしょへ
何なにもかも忘わすれてさせてくれる世界せかいへ
「またね」って手てを振ふった あの日ひの君きみも連つれて
きっと何なにも変かわってない
懐なつかしい そんな声こえを聞きかせて