空そらを染そめてゆく この雪ゆきが静しずかに
海うみに積つもりて 波なみを凍こおらせる
空そらを染そめてゆく この雪ゆきが静しずかに
海うみを眠ねむらせ 貴方あなたを眠ねむらせる
手折たおれば散ちる 薄紫うすむらさきの
野辺のべに咲さきたる 一いち輪りんの
花はなに似にて儚はかななきは人ひとの命いのちか
せめて海うみに散ちれ 想おもいが届とどけかば
せめて海うみに咲さけ 心こころの冬ふゆ薔薇ばら
老おいた足あしどりで 想おもいを巡めぐらせ
海うみに向むいて 一人ひとり立たたずめば
我われより先さきに逝いく 不幸ふこうは許ゆるせど
残のこりて哀かなしみを 抱だく身みのつらさよ
君きみを背せおい 歩あるいた日ひの
ぬくもり背中せなかに 消きえかけて
泣なけと如ごとく群青ぐんじょうの海うみに降ふる雪ゆき
砂すなに腹這はらばいて 海うみの声こえを聞きく
待まっていておくれ もうすぐ還かえるよ
空そらを染そめてゆく この雪ゆきが静しずかに
海うみに積つもりて 波なみを凍こおらせる
空そらを染そめてゆく この雪ゆきが静しずかに
海うみを眠ねむらせて 貴方あなたを眠ねむらせる
空soraをwo染soめてゆくmeteyuku このkono雪yukiがga静shizuかにkani
海umiにni積tsuもりてmorite 波namiをwo凍kooらせるraseru
空soraをwo染soめてゆくmeteyuku このkono雪yukiがga静shizuかにkani
海umiをwo眠nemuらせrase 貴方anataをwo眠nemuらせるraseru
手折taoればreba散chiるru 薄紫usumurasakiのno
野辺nobeにni咲saきたるkitaru 一ichi輪rinのno
花hanaにni似niてte儚hakanaなきはnakiha人hitoのno命inochiかka
せめてsemete海umiにni散chiれre 想omoいがiga届todokeかばkaba
せめてsemete海umiにni咲saけke 心kokoroのno冬fuyu薔薇bara
老oいたita足ashiどりでdoride 想omoいをiwo巡meguらせrase
海umiにni向muいてite 一人hitori立taたずめばtazumeba
我wareよりyori先sakiにni逝iくku 不幸fukouはha許yuruせどsedo
残nokoりてrite哀kanaしみをshimiwo 抱daくku身miのつらさよnotsurasayo
君kimiをwo背seおいoi 歩aruいたita日hiのno
ぬくもりnukumori背中senakaにni 消kiえかけてekakete
泣naけとketo如gotoくku群青gunjouのno海umiにni降fuるru雪yuki
砂sunaにni腹這harabaいてite 海umiのno声koeをwo聞kiくku
待maっていておくれtteiteokure もうすぐmousugu還kaeるよruyo
空soraをwo染soめてゆくmeteyuku このkono雪yukiがga静shizuかにkani
海umiにni積tsuもりてmorite 波namiをwo凍kooらせるraseru
空soraをwo染soめてゆくmeteyuku このkono雪yukiがga静shizuかにkani
海umiをwo眠nemuらせてrasete 貴方anataをwo眠nemuらせるraseru