今は昔 歌詞 熊木杏里 ふりがな付

あなたにわたしを癒いやすものがあるかしら
ここにはそんなもの何なにひとつないわ
ひたすら夜よるをひとり超こえて
二度にどと戻もどれない 愛いとしき日々ひびよ

あなたが言いっていた「淋さびしさ」も
今いまならわかることが簡単かんたんだわ

止とめて 時ときを止とめて
止とめて 今いまを止とめて
時ときは偉大いだいな魔法使まほうつかい
止とめて 巻まき戻もどして
止とめて もう動うごかないで

一年いちねん 三百六さんびゃくろく十五日じゅうごにち
字面じづらで見みれば短みじかいものね
あの頃ころ 遠とおかった二十歳はたちはもう行いくわ
皮肉ひにくね たいして変かわらない自由じゆう

理屈りくつの数かずはあなたよりも増ふえたわ
やっと同おなじ歳としになったのね

止とめて 時ときを止とめて
止とめて 愛あいを止とめて
時ときは仲良なかよしな友ともだち
止とめて 手てをつなごうよ
止とめて もう喧嘩けんかしないから

高たかい壁かべのまわりに置おいた避雷針ひらいしん
いつ触ふれることもないまま
どこに安やすらぎがありますか
離はなれゆく... 明日あすと
近ちかくにくる... 昨日きのうと

止とめて 時ときを止とめて
止とめて 息いきを止とめて
わたし死しんでしまっても
時ときは泣ないたりしないで
ただ巻まき戻もどして

止とめて 時ときを止とめて
止とめて 今いまを止とめて
時ときは偉大いだいな魔法使まほうつかい
止とめて 巻まき戻もどして
止とめて もうそのまま...