勝かつと思おもうな 思おもえば負まけよ
負まけてもともと この胸むねの
奥おくに生いきてる 柔やわらの夢ゆめが
一生いっしょう一度いちどを 一生いっしょう一度いちどを 待まっている
人ひとは人ひとなり のぞみもあるが
捨すてゝ立たつ瀬せを 越こえもする
せめて今宵こよいは 人間にんげんらしく
恋こいの涙なみだを 恋こいの涙なみだを 噛かみしめる
口くちで言いうより 手ての方ほうが早はやい
馬鹿ばかを相手あいての 時ときじゃない
行いくも 住とまるも 坐すわるも臥ふすも
柔やわら一いとすじ 柔やわら一ひとすじ 夜よが明あける
勝kaつとtsuto思omoうなuna 思omoえばeba負maけよkeyo
負maけてもともとketemotomoto このkono胸muneのno
奥okuにni生iきてるkiteru 柔yawaraのno夢yumeがga
一生issyou一度ichidoをwo 一生issyou一度ichidoをwo 待maっているtteiru
人hitoはha人hitoなりnari のぞみもあるがnozomimoaruga
捨suてteゝ立taつtsu瀬seをwo 越koえもするemosuru
せめてsemete今宵koyoiはha 人間ningenらしくrashiku
恋koiのno涙namidaをwo 恋koiのno涙namidaをwo 噛kaみしめるmishimeru
口kuchiでde言iうよりuyori 手teのno方houがga早hayaいi
馬鹿bakaをwo相手aiteのno 時tokiじゃないjanai
行iくもkumo 住tomaるもrumo 坐suwaるもrumo臥fuすもsumo
柔yawara一itoすじsuji 柔yawara一hitoすじsuji 夜yoがga明aけるkeru