曖昧で美しい僕たちの王国 歌詞 フォー・トレイシー・ハイド ふりがな付

辻褄つじつま合あわせでは片かたづかない感傷かんしょうがほころび出だした頃ころも、
君きみをずっと知しっていた。
衣更着きさらぎに挟はさんだ栞しおりをさらう風かぜ。
言葉ことばも形かたちもない心こころになれたらいいのにな。

戻もどりたいような、忘わすれたいような、
遠とおのく日々ひびも花はなの雨あめだ。
祈いのりのうちに重かさねた手ては、
なにかを伝つたえられたのかな。

白しろい城壁じょうへきがあり、汚よごしたい欲よくがある。
口くちにさえしなければ怯おびえることもない。
曖昧あいまいで美うつくしい僕ぼくたちの王国おうこくだ。
辿たどり着つく果はてのない十字路じゅうじろで戸惑とまどうことがすべて。

戻もどれないことは、忘わすれないことか。
手離てばなす愛あいは知しらないまま。
すがれば崩くずれてしまうのも、
綺麗きれいな過あやまちになるかな。

優やさしくなれないことが怖こわくて、
必要ひつようとされないことが怖こわくて、
それでも呼よび続つづけるのは、
君きみの四季しきにいたいだけ。

戻もどりたいような、忘わすれたいような、
遠とおのく日々ひびも花はなの雨あめだ。
祈いのりのうちに重かさねた手ては、
ほどかないままでいて。

戻もどりたい距離きょりと、忘わすれたい瑕疵かしの、
後うしろめたくも美うつくしい国くに。
その声こえのありのままに触ふれて、
いつかは繋つながりあえるかな。