カヤ 歌詞 anewhite ふりがな付

年上としうえの彼かれは煙草たばこに火ひをつけた
横顔よこがおを見みてるとあっという間まに
半分はんぶんより短みじかくなった煙草たばこが
なんだか妙みょうに可哀想かわいそうになった
しかしそれが世よの常つねと思おもった

彼かれの口くちに咥くわえられた1本ぽんの煙草たばこが
一利いちりもたらしたと思おもった
限界げんかいまで奉仕ほうしした体からだを
押おし付つけられて
終おえる生涯しょうがいは貴方あなたにとって
どんなものだったのだろう

さよならなんて言いわないでもう
それももう言いえないのね
思おもい出だせなくなった時ときに思おもい出だして
子供こどもみたいな口癖くちぐせを下手へたに隠かくすのが
らしかったわ
少すこしだけ気取きどった日ひには
目めと目めが合あう気きがしてた

透明とうめいなんてものよりたしかに濁にごった
それさえクリアに見みえた2人ふたりは
ゲームオーバーね

彼かれの口くちに咥くわえられた1本ぽんの煙草たばこが
一利いちりもたらしたと思おもった
限界げんかいまで奉仕ほうしした体からだを
押おし付つけられて
終おえる生涯しょうがいは貴方あなたにとって
どんなものだったのだろう

あたしが泣ないて済すむことも
笑わらって済すますことも重おもいだけ
分わかってたってもう癖くせになって
冷さめないまま口付くちづけた缶かんコーヒーの
様ようでさ
火傷やけどになって気きづくようじゃ
遅おそいかもね いつも通どおりさ

支配しはいする苦味にがみさえ慣なれてしまった

小夜さよならなんて
もう傷口きずぐちを塞ふさぐためだけの
絆創膏ばんそうこうを貼はる行為こういや
春はるの恋こいもやめにしよう

大人おとなの振ふりや口付くちづけが
上手じょうずなあなたを想おもってたよ
煙けむたくも苦にがくもないのが
お似合にあいなの
もう要いらない

もういない

年上としうえの彼かれは煙草たばこの火ひを消けした
横顔よこがおを見みてるとあっという間まに
半分はんぶんより短みじかくなった夜よるに
なんだか妙みょうに可愛かわいそうになった
それがあたしの常つねと思おもった