親おやの代だいから 網元あみもと稼業かぎょう
海うみが墓場はかばと 決きめたろに
何なにが不足ふそくで 銚子ちょうしの仙太せんた
今日きょうは潮来いたこの 空そらを飛とび
縁えんを切きるのか 鰯いわし船ぶね
笠かさに菖蒲あやめの かんざしさして
木下きおろし街道かいどう しぐれ旅たび
いとしあの娘この 嫁入よめいり舟ぶねの
せめて船頭せんどうに なれたなら
利根とねに男おとこの 俄雨にわかあめ
義理ぎりを背負せおっちゃ 筑波つくばの山やまは
雁かりが越こすには 高たかすぎる
形かたちもヤクザな 仙太郎せんたろうさんにゃ
肩身かたみ狭せまかろ お袋ふくろも
詫わびりゃ秋空あきぞら 笠間かさま宿じゅく
親oyaのno代daiからkara 網元amimoto稼業kagyou
海umiがga墓場hakabaとto 決kiめたろにmetaroni
何naniがga不足fusokuでde 銚子choushiのno仙太senta
今日kyouはha潮来itakoのno 空soraをwo飛toびbi
縁enをwo切kiるのかrunoka 鰯iwashi船bune
笠kasaにni菖蒲ayameのno かんざしさしてkanzashisashite
木下kioroshi街道kaidou しぐれshigure旅tabi
いとしあのitoshiano娘koのno 嫁入yomeiri舟buneのno
せめてsemete船頭sendouにni なれたならnaretanara
利根toneにni男otokoのno 俄雨niwakaame
義理giriをwo背負seoっちゃtcha 筑波tsukubaのno山yamaはha
雁kariがga越koすにはsuniha 高takaすぎるsugiru
形katachiもmoヤクザyakuzaなna 仙太郎sentarouさんにゃsannya
肩身katami狭semaかろkaro おo袋fukuroもmo
詫waびりゃbirya秋空akizora 笠間kasama宿juku