石けんと薬 歌詞 ぬゆり feat. v flower ふりがな付

手てに余あまるほどの 目めには見みえないはずの平凡へいぼんを
壊こわして満みたしてひた隠かくしきって 生活せいかつのために命いのちを使つかって
喉元のどもとを見みれば分わからないものが巻まき付ついている
息いきが詰つまる何秒なんびょうか前まえまでに頭あたまの毒どくに自由じゆうを奪うばわれる
飲のみ込こみたければ現実げんじつを射抜いぬいておくれよ
空そらが割われることを待まっているだけ 何なにもしないままじゃ放ほっとけないから
貴方あなたの不安ふあんは沢山たくさんの息いきから生うまれている
「そばに居いてほしい」なんて気休きやすめだ
嘘うそも本当ほんとうもどっちでも無ないでしょう?

あなたの思おもいは思おもい出でになってしまった
古ふるい空気くうきを吸すって吐はき出だしているだけ
浮うかばない言葉ことばを晴はらすために追おいつこうとしないでくれ!

追おい風かぜよさらば 一人ひとりで一人ひとりじゃない僕ぼくらは
例たとえばだけど 今更いまさらだけど 囚とらわれ合あいのまま
どうやって逝いこうか すり潰つぶされるために
あと少すこしだけ もう少すこしだけ
息いきが続つづくことを祈いのり震ふるえている

細切こまぎれの恋こいを貼はり縫ぬい留とめ繋つなぎ合あわせて
それがどこの誰だれとも知しらぬ人ひとの生いき餌えになっていくことも知しらずに
殺意さついを明あかせば幾いく千せんの目線めせんに焼やかれていく
「神かみのみぞ知しる」なんて今更いまさら 責任感せきにんかんもへったくれも無ないでしょう?

思おもい出ではとうに振ふり返かえるべき過去かこになり
残のこりの僕ぼくらは選えらぶのをやめてしまった
名前なまえも意味いみも奪うばわれたままの僕ぼくらを見放みはなしてくれ!

幼おさないまま 拙つたないまま 前まえだけを見据みすえていた
足元あしもとを狙ねらう悪意あくいに気取けどられて
倒たおしたまま 壊こわしたまま 終おわりのまま見みつめて
また次つぎの視線しせんを作つくりあげる

追おい風かぜよさらば 一人ひとりで一人ひとりじゃない僕ぼくらは
例たとえばだけど 今更いまさらだけど 囚とらわれ合あいのまま
どうやって逝いこうか 野次馬やじうまの君きみのために
どこにも行いけず 誰だれにもなれず
只ただの自分じぶんなのを怯おびえ震ふるえてろ

さらばさらば