さよならだけを つぶやいて
あの娘こは爪つめを 噛かんでいた
どうしてもどうしても行いくの……
マリモが泣ないた
旅たびも終おわりの 湖みずうみは
死しにたいような 水みずの色いろ
見送みおくることが つらそうに
あの娘こは沖おきへ 出でていった
お元気げんきでお元気げんきでいてね……
マリモが泣ないた
ほんの短みじかい 思おもい出での
コタンの森もりに 風かぜが吹ふく
夕陽ゆうひの中なかで 白しろい手てが
哀かなしく細ほそく 揺ゆれている
この次つぎはこの次つぎはいつさ……
マリモが泣ないた
明日あすも逢あえると 言いいたいが
阿寒あかんは遠とおい 遠とおい国くに
さよならだけをsayonaradakewo つぶやいてtsubuyaite
あのano娘koはha爪tsumeをwo 噛kaんでいたndeita
どうしてもどうしてもdoushitemodoushitemo行iくのkuno……
マリモmarimoがga泣naいたita
旅tabiもmo終owaりのrino 湖mizuumiはha
死shiにたいようなnitaiyouna 水mizuのno色iro
見送miokuることがrukotoga つらそうにtsurasouni
あのano娘koはha沖okiへhe 出deていったteitta
おo元気genkiでおdeo元気genkiでいてねdeitene……
マリモmarimoがga泣naいたita
ほんのhonno短mijikaいi 思omoいi出deのno
コタンkotanのno森moriにni 風kazeがga吹fuくku
夕陽yuuhiのno中nakaでde 白shiroいi手teがga
哀kanaしくshiku細hosoくku 揺yuれているreteiru
このkono次tsugiはこのhakono次tsugiはいつさhaitsusa……
マリモmarimoがga泣naいたita
明日asuもmo逢aえるとeruto 言iいたいがitaiga
阿寒akanはha遠tooいi 遠tooいi国kuni