シアター 歌詞 春瀬烈 ふりがな付

ここは埃ほこりを被かぶった映画館えいがかんの中なかだ
二人ふたりだけが見返みかえす映画えいが
僕ぼくら以外いがい誰だれもいない、広告こうこくもない
「まるで世界せかいがもう終おわったみたいだ!」

カラカラと回まわるフィルム、あなたの横顔よこがお
僕ぼくら永遠えいえんじゃないと本当ほんとうはわかってなどない

あの映画えいがみたいな報むくわれる結末けつまつを
あの映画えいがみたいな果はてなどない夏なつを
僕ぼくらいまだに憧あこがれてしまうよ
愚おろかなほどに、そんなものないのに

誰だれもいない座席ざせきにはいつかどこかで見みた
綺麗きれいな花はなが咲さいていたんだ
ここもいつか朽くちるだろう
「その時ときに僕ぼくらは何なにを思おもい出だすんだろうか?」

はらるらと揺ゆれり、緩ゆるむあなたの口元くちもと
僕ぼくら映画えいがみたいに生いきられなかったけれど

あの映画えいがみたいに胸むね打うつ生いき方かたを
あの映画えいがみたいに果はてなどない愛あいを

「最後さいごだから迎むかえに来きたんだよ」
「来世らいせでも、って映画えいがみたいね、おかしいかな?」
「でも信しんじてみてもいいかもね」
「また会あえるよね?嘘うそじゃないよね?」
「きっとさ、きっと。」