幼おさなき頃ころから何一なにひとつ
変かわらない
真まっ直すぐな瞳ひとみも
真まっ直すぐな心こころも
守まもり抜ぬくのは俺おれの方ほうです
必かならず あなたを守まもり抜ぬきます
幼おさなき頃ころからおれのこと
支ささえてくれた
真まっ直すぐな瞳ひとみで
真まっ直すぐな心こころで
おれと荘助そうすけを結むすびつける
不思議ふしぎな縁えんは 何なにを示しめすのか?
交まじわる刀かたなから
伝つたわる想おもい
交まじわる視線しせんから
伝つたわる決意けつい
強つよく 強つよくなりたい
守まもり抜ぬきたい
「なんだ?!」
「黒くろい霧きり?!」
「その時とき、浜路はまじの叫さけび声ごえが……!」
「きゃあーーーー!」
嗚呼ああ……
八犬士はっけんしよ
与あたえてやろう
塗炭とたんの苦くるしみを……
「浜路はまじ―……!!」
「……これは浜路はまじお嬢じょうさんの髪飾かみかざり」
「あの黒くろい霧きりは一体いったい……」
「不気味ぶきみなほどの怨念おんねんを感かんじました」
「ああ」
「『八犬士はっけんし』…八犬士はっけんしとは俺おれたちのことでしょうか?」
「わからない。だが、とにかく浜路はまじを探さがそう」
「はい」
交まじわる刀かたなに
誓ちかう約束やくそく
必かならず浜路はまじを
助たすけ出だすと
「手分てわけして探さがすぞ」
「信乃しのさん。決けっして無茶むちゃはしないでください」
「……それは約束やくそくできない」
「では、………無茶むちゃをしてでも、生いき抜ぬいてください」
「わかった。約束やくそくしよう」
「二人ふたりは落おち合あう場所ばしょを決きめ、それぞれに、浜路はまじを探さがしに旅立たびだったのです……」
幼osanaきki頃koroからkara何一nanihitoつtsu
変kaわらないwaranai
真maっxtu直suぐなguna瞳hitomiもmo
真maっxtu直suぐなguna心kokoroもmo
守mamoりri抜nuくのはkunoha俺oreのno方houですdesu
必kanaraずzu あなたをanatawo守mamoりri抜nuきますkimasu
幼osanaきki頃koroからおれのことkaraorenokoto
支sasaえてくれたetekureta
真maっxtu直suぐなguna瞳hitomiでde
真maっxtu直suぐなguna心kokoroでde
おれとoreto荘助sousukeをwo結musuびつけるbitsukeru
不思議fushigiなna縁enはha 何naniをwo示shimeすのかsunoka?
交majiわるwaru刀katanaからkara
伝tsutaわるwaru想omoいi
交majiわるwaru視線shisenからkara
伝tsutaわるwaru決意ketsui
強tsuyoくku 強tsuyoくなりたいkunaritai
守mamoりri抜nuきたいkitai
「なんだnanda?!」
「黒kuroいi霧kiri?!」
「そのsono時toki、浜路hamajiのno叫sakeびbi声goeがga……!」
「きゃあkyaaーーーー!」
嗚呼aa……
八犬士hakkenshiよyo
与ataえてやろうeteyarou
塗炭totanのno苦kuruしみをshimiwo……
「浜路hamaji―……!!」
「……これはkoreha浜路hamajiおo嬢jouさんのsanno髪飾kamikazaりri」
「あのano黒kuroいi霧kiriはha一体ittai……」
「不気味bukimiなほどのnahodono怨念onnenをwo感kanじましたjimashita」
「ああaa」
「『八犬士hakkenshi』…八犬士hakkenshiとはtoha俺oreたちのことでしょうかtachinokotodesyouka?」
「わからないwakaranai。だがdaga、とにかくtonikaku浜路hamajiをwo探sagaそうsou」
「はいhai」
交majiわるwaru刀katanaにni
誓chikaうu約束yakusoku
必kanaraずzu浜路hamajiをwo
助tasuけke出daすとsuto
「手分tewaけしてkeshite探sagaすぞsuzo」
「信乃shinoさんsan。決kextuしてshite無茶muchaはしないでくださいhashinaidekudasai」
「……それはsoreha約束yakusokuできないdekinai」
「ではdeha、………無茶muchaをしてでもwoshitedemo、生iきki抜nuいてくださいitekudasai」
「わかったwakatta。約束yakusokuしようshiyou」
「二人futariはha落oちchi合aうu場所basyoをwo決kiめme、それぞれにsorezoreni、浜路hamajiをwo探sagaしにshini旅立tabidaったのですttanodesu……」