ギュゲスの指輪 歌詞 VALSHE ふりがな付

誰だれもいなくなる
透明とうめいな噺はなし
床ゆかに吊つるされる
想像そうぞうの噺はなし

顔かおが見みえない
目めは届とどかない
名なのなき罪つみは嵩かさむ

また一人ひとり
愚おろか者ものが
指輪ゆびわを填はめたか

正義せいぎの下もと
槌つちを落おとし
何なにを傷きずつけたのか
気付きづきもせず
無邪気むじゃきな瞳めが
私わたしに微笑ほほえむ

こんな時代じだいに生うまれさえしなければ
そんな戯言たわごと

聞ききたくはない
聞ききたくはない

終おわりにしよう
そのほうがいい
もう何なにも交かわせない

この先さきは
行ゆき止どまりと
わかっているから

正義せいぎの下もと
槌つちを落おとし
おまえが殺ころしたのは
二に度どともとに
戻もどりはしない
私わたしの心こころだ

誰だれがあらわれる
不透明ふとうめいな話はなし
天井てんじょうにひれ伏ふせる
本当ほんとうの話はなし