Address Unknown 歌詞 吉田拓郎 ふりがな付

時代じだいは先さきを急いそぐ 旅人たびびとのように
大おおきく形かたちを変かえて しまいました
時ときは僕ぼく達たちを 待まってはくれない
夢ゆめを追おいかけてると 眠ねむる間まも無ない

早合点はやがてんの君きみも ノロマな僕ぼくも
みんな巻まき込こんで 流ながれて行ゆくよね
それは君きみと僕ぼくには どうしようもない
背負せおった荷物にもつはどこに 下おろせばいい

あの頃ころってなぜか皆みんな こわい物知ものしらず
間違まちがい だらけのままで 決断けつだんをしたよね
あれはきっと夢ゆめだったんだ 夢ゆめを見みたんだと
今夜こんやもそっと味あじわう ビ－ルの泡あわの中なか

構かまわず思おもうがままに 進すすんだ景色けしきは
今いまでは照てれるくらいに 自慢じまんにならないよ
明日あすの事ことなどはわかる はずもなく
自分じぶんで決きめた道みちも 手てさぐりだったよね

ちょっと重おもたすぎて 投なげ出だしたい夜よるに
誰だれか話はなし相手あいてに なってもらいたくて
君きみが見みている景色けしきに 僕ぼくが居いなくても
雲くもに包つつまれるように 時ときを抱だきしめた

君きみの事こと それくらいしか 見みえない僕ぼくには
未来みらいは映画えいがのような 拍手はくしゅに包つつまれて
雨あめの中なか 手てをさしのべて もらえなくっても
自分じぶんの物語ものがたりは 終おわるはずなのに

あの日ひから どれくらいの 時ときが流ながれたろう
わかりあえる 人ひとに出会であえた 夜よるもあったけど
気きがつくと 僕等ぼくらはやっぱり ひとりぼっちだね
君きみというひとりぼっちに 乾杯かんぱいしなくちゃね

あの頃ころってなぜか皆みんな こわい物知ものしらず
間違まちがい だらけのままで 決断けつだんをしたよね
あれはきっと夢ゆめだったけど 大切たいせつな時間じかんさ
今夜こんやもそっと祝いわおう 素敵すてきな人生じんせいを