「澄すんだお前まえを、求もとめるだけ」
痴しれた理ことわり
妬ねたむ道連みちづれにしろ
哭なかず辰巳たつみを目指めざし
幾度いくど生せいに焦こがれた
白しろく染そめた柔肌やわはだ
似合にあう紫苑しおん色しょくの紅べに
足たりぬ犯おかした罪つみを数かぞえ
一いち抜ぬけた。
一ひと逝ゆきすれば忽たちまちに
芳かぐわぬ吐はいで満みたされた。
二ふた振ふりすればまちまちに
溢こぼるる塒とぐろを撒まかれた。
三み度たびの餓鬼がきがあちこちに
途絶とだえた所為せいは身み片かたした。
死人しびとの聲こえが花街はなまちに
爛ただれた屍かばね寸すんと五六ごろり。
増ふえぬ変かわらぬ
輪廻りんねの契ちぎり
消きえぬ替かわらぬ
壊こわし繋つなぎ怖こわし繋つなぎ
全部ぜんぶ身み血ち連つれ
個こ輪わして繋つなぎ
空からを亡(七)なくして
さぁ供ともに逝いこう。
嘆なげき囃子ばやしの世よが明あける
独ひとり喰くらい枷かせ消きえて往ゆく
廻めぐる時ときに彷徨さまようて
一人ひとり、一人ひとりまた
憑つれて逝ゆくだけ。
罪人ざいにん因果いんが輪廻りんね生命せいめい
罪人ざいにん不退ふたい輪廻りんね生命せいめい
罪人ざいにん三途さんず輪廻りんね生命せいめい
罪人ざいにん死相しそう輪廻りんね生命せいめい
罪人ざいにん御霊ごりょう輪廻りんね生命せいめい
罪人ざいにん六道りくどう輪廻りんね生命せいめい
罪人ざいにん亡骸なきがら輪廻りんね絶命ぜつめい
常闇とこやみ月虹げっこう
増ふえぬ変かわらぬ
現世げんせの縛しばり
消きえぬ替かわらぬ
逃にげ道みち亡なき
君きみを身み血ち連つれ
個こ輪わして繋つなぎ
空からを亡(七)なくして
さぁ供ともに逝いこう。
歩あるき屍かばねの聲こえ響ひびく
独ひとり奪うばい罪つみ剥はがれてく
朽くちぬ時ときに生いかされて
一人ひとり、一人ひとりまた
憑つき堕おとすの
嘆なげき囃子ばやしの世よが明あける
独ひとり喰くらい枷かせ消きえて往ゆく
廻めぐる時ときに彷徨さまようて
一人ひとり、一人ひとりまた
憑つれて逝ゆくね。
「あぁ、また一人ひとり居いなくなる頃ころ」
「澄suんだおndao前maeをwo、求motoめるだけmerudake」
痴shiれたreta理kotowari
妬netaむmu道連michiduれにしろrenishiro
哭naかずkazu辰巳tatsumiをwo目指mezaしshi
幾度ikudo生seiにni焦koがれたgareta
白shiroくku染soめたmeta柔肌yawahada
似合niaうu紫苑shion色syokuのno紅beni
足taりぬrinu犯okaしたshita罪tsumiをwo数kazoえe
一ichi抜nuけたketa。
一hito逝yuきすればkisureba忽tachimaちにchini
芳kaguwaぬnu吐haiでde満miたされたtasareta。
二futa振fuりすればまちまちにrisurebamachimachini
溢koboるるruru塒toguroをwo撒maかれたkareta。
三mi度tabiのno餓鬼gakiがあちこちにgaachikochini
途絶todaえたeta所為seiはha身mi片kataしたshita。
死人shibitoのno聲koeがga花街hanamachiにni
爛tadaれたreta屍kabane寸sunとto五六goroりri。
増fuえぬenu変kaわらぬwaranu
輪廻rinneのno契chigiりri
消kiえぬenu替kaわらぬwaranu
壊kowaしshi繋tsunaぎgi怖kowaしshi繋tsunaぎgi
全部zenbu身mi血chi連tsuれre
個ko輪waしてshite繋tsunaぎgi
空karaをwo亡(七)naくしてkushite
さぁsaa供tomoにni逝iこうkou。
嘆nageきki囃子bayashiのno世yoがga明aけるkeru
独hitoりri喰kuらいrai枷kase消kiえてete往yuくku
廻meguるru時tokiにni彷徨samayoうてute
一人hitori、一人hitoriまたmata
憑tsuれてrete逝yuくだけkudake。
罪人zainin因果inga輪廻rinne生命seimei
罪人zainin不退futai輪廻rinne生命seimei
罪人zainin三途sanzu輪廻rinne生命seimei
罪人zainin死相shisou輪廻rinne生命seimei
罪人zainin御霊goryou輪廻rinne生命seimei
罪人zainin六道rikudou輪廻rinne生命seimei
罪人zainin亡骸nakigara輪廻rinne絶命zetsumei
常闇tokoyami月虹gekkou
増fuえぬenu変kaわらぬwaranu
現世genseのno縛shibaりri
消kiえぬenu替kaわらぬwaranu
逃niげge道michi亡naきki
君kimiをwo身mi血chi連tsuれre
個ko輪waしてshite繋tsunaぎgi
空karaをwo亡(七)naくしてkushite
さぁsaa供tomoにni逝iこうkou。
歩aruきki屍kabaneのno聲koe響hibiくku
独hitoりri奪ubaいi罪tsumi剥haがれてくgareteku
朽kuちぬchinu時tokiにni生iかされてkasarete
一人hitori、一人hitoriまたmata
憑tsuきki堕oとすのtosuno
嘆nageきki囃子bayashiのno世yoがga明aけるkeru
独hitoりri喰kuらいrai枷kase消kiえてete往yuくku
廻meguるru時tokiにni彷徨samayoうてute
一人hitori、一人hitoriまたmata
憑tsuれてrete逝yuくねkune。
「あぁaa、またmata一人hitori居iなくなるnakunaru頃koro」