こころ細ほそげに 雷鳥らいちょう啼ないて
朝あさを待まてずに 深山みやまへ帰かえる
ふたり旅たびした おもいで宿やどは
あゝああ雨あめの中なか…
ひとり寒々さむざむ 目覚めざめれば
外そとは涙なみだの 雪ゆきしぐれ
秋あきも深ふかまり 色褪いろあせながら
冬ふゆを迎むかえる 山やまあいの宿やど
傘かさを差さし掛かけ 寄より添そいながら
あゝああ飛騨ひだ川かわに…
あの日ひ浮うかべた 夢ゆめいくつ
外そとはみれんの 雪ゆきしぐれ
恋こいの悲かなしみ 逃のがれる旅たびは
明日あしたも続つづいて 行いくのでしょうか
昨夜さくや続つづきの 冷つめたい雨あめが
あゝああ音おともなく…
女おんなごころに 降ふりしきる
外そとは涙なみだの 雪ゆきしぐれ
こころkokoro細hosoげにgeni 雷鳥raichou啼naいてite
朝asaをwo待maてずにtezuni 深山miyamaへhe帰kaeるru
ふたりfutari旅tabiしたshita おもいでomoide宿yadoはha
あゝaa雨ameのno中naka…
ひとりhitori寒々samuzamu 目覚mezaめればmereba
外sotoはha涙namidaのno 雪yukiしぐれshigure
秋akiもmo深fukaまりmari 色褪iroaせながらsenagara
冬fuyuをwo迎mukaえるeru 山yamaあいのaino宿yado
傘kasaをwo差saしshi掛kaけke 寄yoりri添soいながらinagara
あゝaa飛騨hida川kawaにni…
あのano日hi浮uかべたkabeta 夢yumeいくつikutsu
外sotoはみれんのhamirenno 雪yukiしぐれshigure
恋koiのno悲kanaしみshimi 逃nogaれるreru旅tabiはha
明日ashitaもmo続tsuduいてite 行iくのでしょうかkunodesyouka
昨夜sakuya続tsuduきのkino 冷tsumeたいtai雨ameがga
あゝaa音otoもなくmonaku…
女onnaごころにgokoroni 降fuりしきるrishikiru
外sotoはha涙namidaのno 雪yukiしぐれshigure