鞄かばんひとつで 降おり立たつ駅えきに
ひとひらふたひら 雪ゆきの華はな
そっと差さし出だす てのひらで
淡あわく儚はかなく 消きえてゆく
二度にどと戻もどらぬ 恋こいですか
雪ゆきが… 風かぜに舞まう 風かぜに散ちる
雪花せっか挽歌ばんか
夜行列車やこうれっしゃが 海沿うみぞいの駅えき
汽笛きてきを鳴ならして 入はいります
浅あさい眠ねむりを 揺ゆり起おこし
泣なけとばかりに 闇やみで哭なく
あなた恋こいしい 北きたの宿やど
雪ゆきが… 窓まどに舞まう 窓まどに散ちる
雪花せっか挽歌ばんか
めくる暦こよみは もう春はるなのに
私わたしのこころは 冬ふゆの色いろ
未練みれん心こころを 責せめるよに
肌はだを刺さすよな 雪ゆきになる
寒さむさ凍こごえる この胸むねに
雪ゆきが… 乱みだれ舞まう 乱みだれ散ちる
雪花せっか挽歌ばんか
鞄kabanひとつでhitotsude 降oりri立taつtsu駅ekiにni
ひとひらふたひらhitohirafutahira 雪yukiのno華hana
そっとsotto差saしshi出daすsu てのひらでtenohirade
淡awaくku儚hakanaくku 消kiえてゆくeteyuku
二度nidoとto戻modoらぬranu 恋koiですかdesuka
雪yukiがga… 風kazeにni舞maうu 風kazeにni散chiるru
雪花sekka挽歌banka
夜行列車yakouressyaがga 海沿umizoいのino駅eki
汽笛kitekiをwo鳴naらしてrashite 入haiりますrimasu
浅asaいi眠nemuりをriwo 揺yuりri起oこしkoshi
泣naけとばかりにketobakarini 闇yamiでde哭naくku
あなたanata恋koiしいshii 北kitaのno宿yado
雪yukiがga… 窓madoにni舞maうu 窓madoにni散chiるru
雪花sekka挽歌banka
めくるmekuru暦koyomiはha もうmou春haruなのにnanoni
私watashiのこころはnokokoroha 冬fuyuのno色iro
未練miren心kokoroをwo 責seめるよにmeruyoni
肌hadaをwo刺saすよなsuyona 雪yukiになるninaru
寒samuさsa凍kogoえるeru このkono胸muneにni
雪yukiがga… 乱midaれre舞maうu 乱midaれre散chiるru
雪花sekka挽歌banka