雨降あめふり
湿しめった枯葉かれはを
踏ふみつつ
年老としおいた男おとこがうつむき歩あるいていく
アパルトマンに住すむ女おんなの
部屋べやから見下みおろせる街路樹がいろじゅ
季節きせつの変かわり目め告つげる
想おもい出で染しみ付ついた部屋へやの片隅かたすみ
とうに壊こわれたままの鍵盤けんばんがまだ
年老としおいた男おとこが遠とおくに消きえていく
そのアパルマンは
すぐに壊こわされていく
女おんなはこの街まちを出でて
やがて知しらない街角まちかどで
白しろいパンと赤あかワインと
花束はなたばを買かって
異国いこくの小説ノベルをカフェで
でも女おんなはまだ窓辺まどべで
もう訪たずねることない人ひとを
想おもい出だしてるだけで
まだ未来みらいなど知しらずいた
アパルトマンで
アパルトマンで女おんなは
雨降amefuりri
湿shimeったtta枯葉karehaをwo
踏fuみつつmitsutsu
年老toshioいたita男otokoがうつむきgautsumuki歩aruいていくiteiku
アパルトマンaparutomanにni住suむmu女onnaのno
部屋beyaからkara見下mioろせるroseru街路樹gairoju
季節kisetsuのno変kaわりwari目me告tsuげるgeru
想omoいi出de染shiみmi付tsuいたita部屋heyaのno片隅katasumi
とうにtouni壊kowaれたままのretamamano鍵盤kenbanがまだgamada
年老toshioいたita男otokoがga遠tooくにkuni消kiえていくeteiku
そのsonoアパルマンaparumanはha
すぐにsuguni壊kowaされていくsareteiku
女onnaはこのhakono街machiをwo出deてte
やがてyagate知shiらないranai街角machikadoでde
白shiroいiパンpanとto赤akaワインwainとto
花束hanatabaをwo買kaってtte
異国ikokuのno小説noberuをwoカフェkafeでde
でもdemo女onnaはまだhamada窓辺madobeでde
もうmou訪tazuねることないnerukotonai人hitoをwo
想omoいi出daしてるだけでshiterudakede
まだmada未来miraiなどnado知shiらずいたrazuita
アパルトマンaparutomanでde
アパルトマンaparutomanでde女onnaはha