何なにを書かこうと 裏町うらまちにゃ
派手はでに浮うかれる うたもない
俺おれは淋さびしい 詩人しじんだよ
袋小路ふくろこうじの この露ろ路じは
空そらが四角しかくに 見みえるだけ
風かぜに消けされた 灯あかりのように
なぜに散ちったか あの花はなは
俺おれはあれから 詩人しじんだよ
石油せきゆランプの すす壁かべに
すがる想おもいを また一ひとつ
誰だれも知しらない 裏町うらまちじゃ
誰だれに気きがねも 要いらぬこと
俺おれは哀かなしい 詩人しじんだよ
黒くろく汚よごれた 運河うんがにも
夜よるは泣なきたい 夢ゆめがある
何naniをwo書kaこうとkouto 裏町uramachiにゃnya
派手hadeにni浮uかれるkareru うたもないutamonai
俺oreはha淋sabiしいshii 詩人shijinだよdayo
袋小路fukurokoujiのno このkono露ro路jiはha
空soraがga四角shikakuにni 見miえるだけerudake
風kazeにni消keされたsareta 灯akariのようにnoyouni
なぜにnazeni散chiったかttaka あのano花hanaはha
俺oreはあれからhaarekara 詩人shijinだよdayo
石油sekiyuランプranpuのno すすsusu壁kabeにni
すがるsugaru想omoいをiwo またmata一hitoつtsu
誰dareもmo知shiらないranai 裏町uramachiじゃja
誰dareにni気kiがねもganemo 要iらぬことranukoto
俺oreはha哀kanaしいshii 詩人shijinだよdayo
黒kuroくku汚yogoれたreta 運河ungaにもnimo
夜yoruはha泣naきたいkitai 夢yumeがあるgaaru