枯かれた花はなの手触てざわりがまだ
指先ゆびさきから離はなれない
悲観ひかんも楽観らっかんも飲のみ込こんで
時計とけいは回まわる
現実味げんじつみを感かんじないのは
あまりに この世界せかいが
小説しょうせつより奇異きいなるものに溢あふれすぎて
この感覚かんかくは夢想むそうか
それとも過去かこの欠片かけらか
曖昧あいまいな境界線きょうかいせんを探さがして
あれは少年しょうねんの日ひ見みた夕暮ゆうぐれ
移うつり変かわる折々おりおりが
変かわらずそこにあるものとばかり
いつかアスファルトに視線しせん落おとし
空そらを見上みあげなくなった
時ときに攫さらわれ もう戻もどれないと知しる
正弦波せいげんはのように繰くり返かえす
偶像ぐうぞうと虚像きょぞうの群むれ
強つよすぎる正義せいぎを使つかうのは正ただしいのか
たとえ重おもさが違ちがえど
釣つり合あいが取とれるように
錆さびた天秤てんびんはもう動うごかない
やがて少年しょうねんは大人おとなになって
嘘偽うそいつわりを憶おぼえた
それが世界せかいを生いき抜ぬく術すべだと
きっと弱よわい自分じぶんを守まもるため
人ひとを信しんじ過すぎぬよう
「疑うたがい」という鎧よろいを纏まとって
そして不自由ふじゆうの無ないこの日々ひびに
ひとつ涙なみだが零こぼれた
これがあの時とき望のぞんだ未来みらいなのに
枯kaれたreta花hanaのno手触tezawaりがまだrigamada
指先yubisakiからkara離hanaれないrenai
悲観hikanもmo楽観rakkanもmo飲noみmi込koんでnde
時計tokeiはha回mawaるru
現実味genjitsumiをwo感kanじないのはjinainoha
あまりにamarini このkono世界sekaiがga
小説syousetsuよりyori奇異kiiなるものにnarumononi溢afuれすぎてresugite
このkono感覚kankakuはha夢想musouかka
それともsoretomo過去kakoのno欠片kakeraかka
曖昧aimaiなna境界線kyoukaisenをwo探sagaしてshite
あれはareha少年syounenのno日hi見miたta夕暮yuuguれre
移utsuりri変kaわるwaru折々orioriがga
変kaわらずそこにあるものとばかりwarazusokoniarumonotobakari
いつかitsukaアスファルトasufarutoにni視線shisen落oとしtoshi
空soraをwo見上miaげなくなったgenakunatta
時tokiにni攫saraわれware もうmou戻modoれないとrenaito知shiるru
正弦波seigenhaのようにnoyouni繰kuりri返kaeすsu
偶像guuzouとto虚像kyozouのno群muれre
強tsuyoすぎるsugiru正義seigiをwo使tsukaうのはunoha正tadaしいのかshiinoka
たとえtatoe重omoさがsaga違chigaえどedo
釣tsuりri合aいがiga取toれるようにreruyouni
錆saびたbita天秤tenbinはもうhamou動ugoかないkanai
やがてyagate少年syounenはha大人otonaになってninatte
嘘偽usoitsuwaりをriwo憶oboえたeta
それがsorega世界sekaiをwo生iきki抜nuくku術subeだとdato
きっとkitto弱yowaいi自分jibunをwo守mamoるためrutame
人hitoをwo信shinじji過suぎぬようginuyou
「疑utagaいi」というtoiu鎧yoroiをwo纏matoってtte
そしてsoshite不自由fujiyuuのno無naいこのikono日々hibiにni
ひとつhitotsu涙namidaがga零koboれたreta
これがあのkoregaano時toki望nozoんだnda未来miraiなのにnanoni