春はるの訪おとずれ 告つげるよに
今年ことしも 咲さいた 白しろい花はな
親父おやじが 育そだてた 庭にわの主ぬし
我わが家やを 守まもる 梅うめの木きよ
痩やせた 身体からだで ガンバレと
声こえを涸からして 励はげますような
そんな 姿すがたが いとおしい
苦労くろう乗のり越こえ 時ときを超こえ
命いのち 百ひゃく年ねん 生いきて来きた
弛たゆまぬ 光ひかりを 振ふりまいて
優やさしい 香かおりを 身みにまとい
夢ゆめが こぼれる 歳月としつきが
俺おれに生いきざま 教おしえてくれる
雨あめに 嵐あらしに 耐たえながら
虚空そらを睨にらんで たくましく
大地だいちに 根ねを張はり 凛りんと立たつ
親父おやじに つづいて 何代なんだいも
縁えにしを つなぐ 梅うめの木きよ
過すぎた 月日つきひよ これからも
共ともに生いきよう 声こえかけあって
湧わき出でる 力ちからが 明日あすに咲さく
春haruのno訪otozuれre 告tsuげるよにgeruyoni
今年kotoshiもmo 咲saいたita 白shiroいi花hana
親父oyajiがga 育sodaてたteta 庭niwaのno主nushi
我waがga家yaをwo 守mamoるru 梅umeのno木kiよyo
痩yaせたseta 身体karadaでde ガンバレganbareとto
声koeをwo涸kaらしてrashite 励hageますようなmasuyouna
そんなsonna 姿sugataがga いとおしいitooshii
苦労kurou乗noりri越koえe 時tokiをwo超koえe
命inochi 百hyaku年nen 生iきてkite来kiたta
弛tayuまぬmanu 光hikariをwo 振fuりまいてrimaite
優yasaしいshii 香kaoりをriwo 身miにまといnimatoi
夢yumeがga こぼれるkoboreru 歳月toshitsukiがga
俺oreにni生iきざまkizama 教oshiえてくれるetekureru
雨ameにni 嵐arashiにni 耐taえながらenagara
虚空soraをwo睨niraんでnde たくましくtakumashiku
大地daichiにni 根neをwo張haりri 凛rinとto立taつtsu
親父oyajiにni つづいてtsuduite 何代nandaiもmo
縁enishiをwo つなぐtsunagu 梅umeのno木kiよyo
過suぎたgita 月日tsukihiよyo これからもkorekaramo
共tomoにni生iきようkiyou 声koeかけあってkakeatte
湧waきki出deるru 力chikaraがga 明日asuにni咲saくku