ひとの思おもいは 行いったり来きたり
帯おびを解ほどいて まだ一時いっとき迷まよう
紅粉べにを拭ぬぐえば ぼんやり月夜つきよ
いっそ闇やみでくるんで枕とこに隠かくそう
乱みだれた髪かみも 堪忍かんにんしてな
まるで蜘蛛くもの糸いと 上手じょうずにお逃にげ
素手すでで刃物はものをうっかり触さわる
そんなさびしさにだけ気きをつけなさい
さて どうしたもんか
そりゃ 悩なやましいさ
本気ほんきは柵しがらみ 愛あいさえ泥濘ぬかるみ
間違まちがえりゃ 罰バチも当あたる
ひらり ひらひらり ひらひらりと
膚はだに紅くれないの蝶ちょうが舞まう
抱だいておくれよとせがめば 指ゆびも馴染なじむ
地団駄じだんだを踏ふむなら よしとくれ
ゆら ゆらゆらり ゆらゆらりと
幻夢ゆめに紅くれないの火ひが灯ともる
たとえ奈落ならくでも怖おそれず身みを投なげましょう
土壇場どたんばで尻込しりごみしなさんな ほれ
恋こいの手管てくだは はったりばかり
嘘うそも甘あまく ほれ 一服いっぷく盛もろう
誰だれのことやら ちゃっかり寝言ねごと
それはそれで一晩ひとばん聞きき流ながす
惚ほれた弱よわみも しっかり束たばね
花はなの彩いろも また一気いっきに変かわる
浅あさい契ちぎりは ほっとけばいい
どうせ酔よい醒さめの風かぜじきに吹ふくよ
さて どうしたもんか
そりゃ 怨うらめしいね
男おとこは企たくらみ 女おんなの憐あわれみ
差さし違ちがえ傷きずは深ふかい
ひらり ひらひらり ひらひらりと
膚はだに紅くれないの蝶ちょうが舞まう
好すいておくれよと強請ねだれば声こえも嵩かさむ
身勝手みがってとなじって退ひきますか
ゆら ゆらゆらり ゆらゆらりと
幻夢ゆめに紅くれないの火ひが灯ともる
泣ないちゃ始末しまつには負おえないろくでなしかい
修羅しゅら場ばで言いい訳わけしなさんな
薄情者はくじょうものそんな思おもいにさせて
幸福者しあわせものこんな思おもいにさせて
ひらり ひらひらり ひらひらりと
膚はだに紅くれないの蝶ちょうが舞まう
抱だいておくれよとせがめば 指ゆびも馴染なじむ
地団駄じだんだを踏ふむなら よしとくれ
ゆら ゆらゆらり ゆらゆらりと
幻夢ゆめに紅くれないの火ひが灯ともる
たとえ奈落ならくでも怖おそれず身みを投なげましょう
土壇場どたんばで尻込しりごみしなさんな
土壇場どたんばで尻込しりごみしなさんな ほれ
ひとのhitono思omoいはiha 行iったりttari来kiたりtari
帯obiをwo解hodoいてite まだmada一時ittoki迷mayoうu
紅粉beniをwo拭nuguえばeba ぼんやりbonyari月夜tsukiyo
いっそisso闇yamiでくるんでdekurunde枕tokoにni隠kakuそうsou
乱midaれたreta髪kamiもmo 堪忍kanninしてなshitena
まるでmarude蜘蛛kumoのno糸ito 上手jouzuにおnio逃niげge
素手sudeでde刃物hamonoをうっかりwoukkari触sawaるru
そんなさびしさにだけsonnasabishisanidake気kiをつけなさいwotsukenasai
さてsate どうしたもんかdoushitamonka
そりゃsorya 悩nayaましいさmashiisa
本気honkiはha柵shigaraみmi 愛aiさえsae泥濘nukaruみmi
間違machigaえりゃerya 罰bachiもmo当aたるtaru
ひらりhirari ひらひらりhirahirari ひらひらりとhirahirarito
膚hadaにni紅kurenaiのno蝶chouがga舞maうu
抱daいておくれよとせがめばiteokureyotosegameba 指yubiもmo馴染najiむmu
地団駄jidandaをwo踏fuむならmunara よしとくれyoshitokure
ゆらyura ゆらゆらりyurayurari ゆらゆらりとyurayurarito
幻夢yumeにni紅kurenaiのno火hiがga灯tomoるru
たとえtatoe奈落narakuでもdemo怖osoれずrezu身miをwo投naげましょうgemasyou
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恋koiのno手管tekudaはha はったりばかりhattaribakari
嘘usoもmo甘amaくku ほれhore 一服ippuku盛moろうrou
誰dareのことやらnokotoyara ちゃっかりchakkari寝言negoto
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惚hoれたreta弱yowaみもmimo しっかりshikkari束tabaねne
花hanaのno彩iroもmo またmata一気ikkiにni変kaわるwaru
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どうせdouse酔yoいi醒saめのmeno風kazeじきにjikini吹fuくよkuyo
さてsate どうしたもんかdoushitamonka
そりゃsorya 怨uraめしいねmeshiine
男otokoはha企takuraみmi 女onnaのno憐awaれみremi
差saしshi違chigaえe傷kizuはha深fukaいi
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膚hadaにni紅kurenaiのno蝶chouがga舞maうu
好suいておくれよとiteokureyoto強請nedaればreba声koeもmo嵩kasaむmu
身勝手migatteとなじってtonajitte退hiきますかkimasuka
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薄情者hakujoumonoそんなsonna思omoいにさせてinisasete
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