風かぜにちぎれた 噂うわさをたどり
小樽おたる色内いろない 運河うんがのほとり
泣なきごと言いわない 女ひとだった
わがまま言いわない 女ひとだった
誰だれを気遣きづかい 身みを引ひいた
北きたのさすらい 俺おれを泣なかすのか
降ふって止やまない 留萌るもいの雪ゆきは
しのび泣なきする 涙なみだの粒つぶか
笑顔えがおが可愛かわいい 女ひとだった
涙なみだを見みせない 女ひとだった
守まもり切きれずに 傷きずつけた
北きたのさすらい 俺おれを濡ぬらすのか
窓まどでうつむく 待まつ雪ゆき草そうに
揺ゆれて重かさなる 横顔よこがおひとつ
陽ひだまりみたいな 女ひとだった
俺おれには優やさしい 女ひとだった
ここは最果さいはて 稚内わっかない
北きたのさすらい 俺おれを責せめるのか
風kazeにちぎれたnichigireta 噂uwasaをたどりwotadori
小樽otaru色内ironai 運河ungaのほとりnohotori
泣naきごとkigoto言iわないwanai 女hitoだったdatta
わがままwagamama言iわないwanai 女hitoだったdatta
誰dareをwo気遣kidukaいi 身miをwo引hiいたita
北kitaのさすらいnosasurai 俺oreをwo泣naかすのかkasunoka
降fuってtte止yaまないmanai 留萌rumoiのno雪yukiはha
しのびshinobi泣naきするkisuru 涙namidaのno粒tsubuかka
笑顔egaoがga可愛kawaiいi 女hitoだったdatta
涙namidaをwo見miせないsenai 女hitoだったdatta
守mamoりri切kiれずにrezuni 傷kizuつけたtsuketa
北kitaのさすらいnosasurai 俺oreをwo濡nuらすのかrasunoka
窓madoでうつむくdeutsumuku 待matsu雪yuki草souにni
揺yuれてrete重kasaなるnaru 横顔yokogaoひとつhitotsu
陽hiだまりみたいなdamarimitaina 女hitoだったdatta
俺oreにはniha優yasaしいshii 女hitoだったdatta
ここはkokoha最果saihaてte 稚内wakkanai
北kitaのさすらいnosasurai 俺oreをwo責seめるのかmerunoka