優駿の風 歌詞 橋幸夫 ふりがな付

弧こを描えがく空ぞら 風かぜは緩ゆるやかにうねり
優駿ゆうしゅんの嘶いななきに 大地だいちは震ふるえる
息子むすこよ この遠とおき古里ふるさとで
私わたしは一人ひとり お前まえを想おもう

確たしかな言葉ことばを 探さがすように
どこまでも続つづく 草原そうげんを行いきながら
誰だれもが皆みんな それぞれに
帰かえる場所ばしょを求もとめ 彷徨さまようなら
この父ちちなる国くにに 身みを埋うめて
砂漠さばくに降ふる 雨あめとなろう

照てり渡わたる陽ひは あまねく草木くさきを育そだて
旅たび行いける者ものたちの 心こころを燃もやす
家族かぞくよ この遠とおき古里ふるさとで
私わたしは一人ひとり 夢ゆめに見みている

何なにも言いわずに 抱だき合あえる日ひを
すべての過あやまちを 償つぐなえるその時ときを
誰だれもが皆みんな それぞれに
愛あいの影かげを求もとめ 彷徨さまようなら
この優やさしい風かぜに 一片いっぺんの
歌うたを乗のせて 届とどけよう 届とどけよう