庭先にわさきで 水差みずさしながら
微笑ほほえむやさしい 母ははの顔かお
肩かたの荷におろし する暇ひまもなく
生いきてきたのね この日ひまで
暦こよみに刻きざんだ あなたの人生じんせい
私わたしに見みえます 窓越まどごしに
いつまでも 気きがかりなのね
幾いくつになっても 子こは子供こども
何なにもお返かえし 出来できないけれど
せめて云いわせて ありがとう
暦こよみに刻きざんだ あなたの足跡あしあと
私わたしの心こころの たからもの
しあわせは 急いそがばまわれ
遅おくれてくる程ほど 味あじがある
母ははのくちぐせ 聞きく度たび思おもう
十九じゅうく 二十歳はたちの 若わかい頃ころ
暦こよみに刻きざんだ あなたの人生じんせい
今いまでは私わたしの道みちしるべ
庭先niwasakiでde 水差mizusaしながらshinagara
微笑hohoeむやさしいmuyasashii 母hahaのno顔kao
肩kataのno荷niおろしoroshi するsuru暇himaもなくmonaku
生iきてきたのねkitekitanone このkono日hiまでmade
暦koyomiにni刻kizaんだnda あなたのanatano人生jinsei
私watashiにni見miえますemasu 窓越madogoしにshini
いつまでもitsumademo 気kiがかりなのねgakarinanone
幾ikuつになってもtsuninattemo 子koはha子供kodomo
何naniもおmoo返kaeしshi 出来dekiないけれどnaikeredo
せめてsemete云iわせてwasete ありがとうarigatou
暦koyomiにni刻kizaんだnda あなたのanatano足跡ashiato
私watashiのno心kokoroのno たからものtakaramono
しあわせはshiawaseha 急isoがばまわれgabamaware
遅okuれてくるretekuru程hodo 味ajiがあるgaaru
母hahaのくちぐせnokuchiguse 聞kiくku度tabi思omoうu
十九juuku 二十歳hatachiのno 若wakaいi頃koro
暦koyomiにni刻kizaんだnda あなたのanatano人生jinsei
今imaではdeha私watashiのno道michiしるべshirube