あなたうばうほど 強つよくなれません
人ひとは誰だれだって 愛あいがほしいのよ
恋こいのかけらをハンカチに
そっと包つつんで投なげすてました
ここは函館はこだて 立待岬たちまちみさき
ああ 挽歌ばんかの岬みさき
海うみが荒あれてます 空そらも鉛なまりいろ
雪ゆきの切きり岸きしに ひとり待まつわたし
春はるになったら ハマナスよ
ここで真赤まっかに 咲さいてておくれ
名残なごりつきない 立待岬たちまちみさき
ああ 挽歌ばんかの岬みさき
蟹かにとたわむれて 泣ないたひともいる
啄木石文たくぼくいしぶみを よめばまた涙なみだ
あなたさよなら 帰かえります
帰かえりたくない あの東京とうきょうへ
旅たびの終おわりの立待岬たちまちみさき
ああ 挽歌ばんかの岬みさき
あなたうばうほどanataubauhodo 強tsuyoくなれませんkunaremasen
人hitoはha誰dareだってdatte 愛aiがほしいのよgahoshiinoyo
恋koiのかけらをnokakerawoハンカチhankachiにni
そっとsotto包tsutsuんでnde投naげすてましたgesutemashita
ここはkokoha函館hakodate 立待岬tachimachimisaki
ああaa 挽歌bankaのno岬misaki
海umiがga荒aれてますretemasu 空soraもmo鉛namariいろiro
雪yukiのno切kiりri岸kishiにni ひとりhitori待maつわたしtsuwatashi
春haruになったらninattara ハマナスhamanasuよyo
ここでkokode真赤makkaにni 咲saいてておくれiteteokure
名残nagoriつきないtsukinai 立待岬tachimachimisaki
ああaa 挽歌bankaのno岬misaki
蟹kaniとたわむれてtotawamurete 泣naいたひともいるitahitomoiru
啄木石文takubokuishibumiをwo よめばまたyomebamata涙namida
あなたさよならanatasayonara 帰kaeりますrimasu
帰kaeりたくないritakunai あのano東京toukyouへhe
旅tabiのno終oわりのwarino立待岬tachimachimisaki
ああaa 挽歌bankaのno岬misaki