涙腺 歌詞 近藤晃央 ふりがな付

上手うまく笑わらいたい よりも 下手へたに泣なきたい
こらえずに零こぼせたなら 心こころから笑わらっていて

不器用ぶきようだからと いつも手離てばなしてしまうものも
そう言いい、逃にげてた僕ぼくはむしろ器用きようで
離はなさないようにと強つよく握にぎりしめすぎて
結局けっきょく、壊こわしてしまう 矛盾むじゅんばかりで

どうかしたのって聞きかれたって 大丈夫だいじょうぶとまた強つよがって
抱かかえきれない荷物にもつ またひとりで持もとうとしてる

上手うまく笑わらいたい よりも 下手へたに泣なきたい
こらえずに零こぼせたなら 心こころから笑わらっていて
泣なかないでいよう よりも 笑わらえるよう
おなじ「涙なみだのないとき」なら笑わらっていられるように

なるべく他人ひとに負担ふたんをかけぬようにというけれど
心こころはいつもそんな居場所いばしょを探さがして
分わけ合あうものが たとえ悲かなしさだって
分わけ合あうことで すべて救すくわれる気きがした

がんばれと口くちで言いわれたって 他人事ひとごとみたいに聞きこえちゃって
耳みみをふさぎながら 必要ひつような声こえも 断たとうとしてる

生うまれ変かわりたい よりも 生いきて変かえたい
そのすべてを水みずとして 腐くさってでも咲さかせよう
裏切うらぎられたくない よりも 信しんじてみたい
信しんじることだけでしか 裏切うらぎりなどないのだから

濡ぬれたくはないと傘かさを差さして
この手て 己おのれだけにふさがれて
やがていつしか雨あめは上あがって
この手てはどこへ向むかってゆくの
誰だれかに差さしのべるかのように
差さしのべてくれた手て 握にぎるように

上手うまく笑わらいたい よりも 下手へたに泣なきたい
こらえずに零こぼせたなら 心こころから笑わらっていて
泣なかないでいよう よりも 笑わらえるよう
おなじ「涙なみだのないとき」なら笑わらっていられるように

下手へたくそに泣なきたい
こみ上あがるまま泣なきたい
その先さきで笑わらっていて