イカ釣つり船ぶねが帰かえると ちいさなおかみさんたちが
エプロン姿すがたで 防波堤ぼうはていを駆かけてくるよ
都万つまの朝あさは 眠ねむったまま
向むこうの浜はまじゃ 大おおきなイカが手てですくえるんだよ
おかみさんは待まっている 亭主ていしゅの自慢話じまんばなしをね
黙だまってイカを洗あらう亭主ていしゅに 相槌あいづちうってね
隠岐おきの島しまは 逃にげるとこなし
盗人ぬすびとだって ここじゃどこにも隠かくれられない
海うみのきげんをとってきた 都万つまのおかみさんたち
ひと荒あれすりゃ ひと年としも老ふけてきた
明日あすの朝あさは 去さってしまおう
だって ぼくは怠なまけものの渡わたり鳥どりだから
イカika釣tsuりri船buneがga帰kaeるとruto ちいさなおかみさんたちがchiisanaokamisantachiga
エプロンepuron姿sugataでde 防波堤bouhateiをwo駆kaけてくるよketekuruyo
都万tsumaのno朝asaはha 眠nemuったままttamama
向mukoうのuno浜hamaじゃja 大ooきなkinaイカikaがga手teですくえるんだよdesukuerundayo
おかみさんはokamisanha待maっているtteiru 亭主teisyuのno自慢話jimanbanashiをねwone
黙damaってtteイカikaをwo洗araうu亭主teisyuにni 相槌aiduchiうってねuttene
隠岐okiのno島shimaはha 逃niげるとこなしgerutokonashi
盗人nusubitoだってdatte ここじゃどこにもkokojadokonimo隠kakuれられないrerarenai
海umiのきげんをとってきたnokigenwotottekita 都万tsumaのおかみさんたちnookamisantachi
ひとhito荒aれすりゃresurya ひとhito年toshiもmo老fuけてきたketekita
明日asuのno朝asaはha 去saってしまおうtteshimaou
だってdatte ぼくはbokuha怠namaけもののkemonono渡wataりri鳥doriだからdakara