僕ぼくは角かどのたばこ屋やサンが好すきだった
大たいした理由りゆうは無ないけれど好すきだったな
毎日まいにちあそこを通とおって学校がっこうへ通とおった
話はなしをした事ことはないけど何なんとなく気きになる
おバサンがいて お茶ちゃのみながらいつも笑わらってた
僕ぼくは社会科しゃかいかの先生せんせいを覚おぼえてる
いつもジンタンを片手かたていっぱいほおばってた
独特どくとくのニオイがあの頃ころ好すきじゃなかった
先生せんせいの事こと少すこしキライで少すこし愛あいしていた
居眠いねむりすると何なんにも言いわずにジンタンを食くわされた
僕ぼくが中途ちゅうとハンパな男おとこになりかけた頃ころ
男おとこにめざめた夜よるがあって思おもいもとげた
女おんなの人ひとを大切たいせつにしなけりゃダメだよと
10才以上さいいじょう年上としうえのその人ひとが言いった
約束やくそくだからいくつになっても言いいつけを守まもってる
僕ぼくが完璧かんぺきな大人おとなになった今いま
色いろんなものが形かたちかえて消きえて行いった
思おもい出でという大おおげさな感情かんじょうではなく
あの人ひとがいて風かぜに吹ふかれたあの日ひの景色けしき
そういう中なかでじりじりしながら成長せいちょうしてたんだ
消きえていくんだネ
消きえてしまったネ
時ときが流ながれて行いく
時ときが移うつって行いく
少すこし泣なきたくなる
ちょっと悲かなしくなる
少すこし泣なきたくなる
ちょっと淋さびしくなる
僕bokuはha角kadoのたばこnotabako屋yaサンsanがga好suきだったkidatta
大taiしたshita理由riyuuはha無naいけれどikeredo好suきだったなkidattana
毎日mainichiあそこをasokowo通tooってtte学校gakkouへhe通tooったtta
話hanashiをしたwoshita事kotoはないけどhanaikedo何nanとなくtonaku気kiになるninaru
おoバサンbasanがいてgaite おo茶chaのみながらいつもnominagaraitsumo笑waraってたtteta
僕bokuはha社会科syakaikaのno先生senseiをwo覚oboえてるeteru
いつもitsumoジンタンjintanをwo片手katateいっぱいほおばってたippaihoobatteta
独特dokutokuのnoニオイnioiがあのgaano頃koro好suきじゃなかったkijanakatta
先生senseiのno事koto少sukoしshiキライkiraiでde少sukoしshi愛aiしていたshiteita
居眠inemuりするとrisuruto何nanにもnimo言iわずにwazuniジンタンjintanをwo食kuわされたwasareta
僕bokuがga中途chuutoハンパhanpaなna男otokoになりかけたninarikaketa頃koro
男otokoにめざめたnimezameta夜yoruがあってgaatte思omoいもとげたimotogeta
女onnaのno人hitoをwo大切taisetsuにしなけりゃnishinakeryaダメdameだよとdayoto
10才以上saiijou年上toshiueのそのnosono人hitoがga言iったtta
約束yakusokuだからいくつになってもdakaraikutsuninattemo言iいつけをitsukewo守mamoってるtteru
僕bokuがga完璧kanpekiなna大人otonaになったninatta今ima
色iroんなものがnnamonoga形katachiかえてkaete消kiえてete行iったtta
思omoいi出deというtoiu大ooげさなgesana感情kanjouではなくdehanaku
あのano人hitoがいてgaite風kazeにni吹fuかれたあのkaretaano日hiのno景色keshiki
そういうsouiu中nakaでじりじりしながらdejirijirishinagara成長seichouしてたんだshitetanda
消kiえていくんだeteikundaネne
消kiえてしまったeteshimattaネne
時tokiがga流nagaれてrete行iくku
時tokiがga移utsuってtte行iくku
少sukoしshi泣naきたくなるkitakunaru
ちょっとchotto悲kanaしくなるshikunaru
少sukoしshi泣naきたくなるkitakunaru
ちょっとchotto淋sabiしくなるshikunaru