チョウの来た道 歌詞 堀江美都子 ふりがな付

呼よんでいる 呼よんでいる
音おともなくかすかな
影かげもなく

呼よんでいる 呼よんでいる
さあ飛とんでおいでと
誰だれかが

春はる3月つきの 晴はれた朝あさ
オオカバマダラは
旅たびに出でる

小ちいさな羽はねの 行いく手てには
見みたこともない 北きたの空そら

海うみを渡わたれば 山やまがあり
風かぜを抜ぬければ 雨あめが降ふる

命いのちのへさき 擦こすり減へらし
オオカバマダラは
越こえて行いく

続つづいてる 続つづいてる
昨日きのうから今日こんにちへと
とめどなく

続つづいてる 続つづいてる
母ははから子こへ永遠えいえんの 絆きずなが

10月つきの森もり そよぐ頃ころ
オオカバマダラは
舞まい戻もどる

遠とおい南みなみの 故郷ふるさとへ
母ははの来きた道みち さかのぼる

迷まよう子供こどもは 疲つかれ切きり
弱よわい子供こどもは 落おちかかり

それでも力ちから 振ふり絞しぼり
オオカバマダラは
飛とび上あがる

呼よんでいる 呼よんでいる
音おともなくかすかな
影かげもなく

呼よんでいる 呼よんでいる
さあ飛とんでおいでと
誰だれかが