路地裏のタンゴ 歌詞 中山うり ふりがな付

気きまぐれに放はなたれて 突然とつぜんに
あてどなく路地裏ろじうらを歩あるく
人ひとは皆みんな空ぞらばかりみてるから気きづかない
花はなのひらくその音おと
ふりかえることもなく生いきてゆく
今いまはただ何なにか食たべたいな

ねえ このまま踊おどりつづけよう
月夜つきよの下したはなれないで
眠ねむるまで

優やさしさに触ふれそうで触ふれられない
僕ぼくらには名前なまえなどないし
本当ほんとうはあたたかい腕うでの中なか包つつまれて
誰だれかに愛あいされたい
毎日まいにちが晴はれるならいいのになあ
屋根やねの上うえ 春はるをつかまえた

ねえ このまま踊おどり続つづけよう
月夜つきよの下したはなれないで
眠ねむるまで

さよならをあといくつ数かぞえるの
流ながれ星ぼし 願ねがいをかなえて
愛あいされて 嫌きらわれて 救すくわれて 捨すてられて
誰だれもがひとりぼっち
忍しのび足あし ツメをたて キバをむけ
しなやかに美うつくしくつよく

ねえ このまま踊おどり続つづけよう
月夜つきよの下したはなれないで
光ひかりを瞳ひとみの中なか閉とじ込こめて