埋み火 歌詞 斉藤壮馬 ふりがな付

それは ほんの
かすかな火ひ ゆらめいて
もう今いまにも
かき消けされてしまいそう

遠とおくけだものの声こえ
角笛つのぶえが鳴ならされて
歩あるくあてなど
とっくに失うしなわれ
渦うずに飲のみ込こまれていく
翳かげり 腐くさり果はてていく
黄泉こうせんへの旅たびさ

灰はいになっていく
こんなんじゃない
遠とおくなっていく
こんなんじゃない

弔とむらいの
葬列そうれつはフラジャイル
祈いのりは そう
唇くちびるの中なか

灰はいになっていく
こんなんじゃない
遠とおくなっていく
こんなんじゃない

灯火ともしびにくべた熱ねつの種子しゅし
それが偽物にせものだと気きづいたのはね
いつかの朝あさだったな
それすら ごらん
犯おかされていく
この狂気きょうきだけなの
たとえ嘘うそでも赦ゆるしをくれるのは

焦こがしてよ
目めが醒さめるたびに ああ今日きょうも
夢ゆめではないと哀かなしむだけなら
もういいよねって思おもう

壊こわしてよ
それでも歩あるき続つづけている
なんて馬鹿ばかげたウィアード・テイルだ
埋うずみ火び 消きえちゃいそう

黄泉こうせんへの路みちは片道かたみちさ