水面すいめんに写うつるのは硝子玉がらすだまの 青あおい瞳ひとみをした 仮面わたしの顔かお
沈しずんだ灯台とうだいは淡あわく揺ゆらぎ 密ひそやかな声こえ
誰だれも私わたしの事知ことしらないから 私わたしは誰だれの事ことも知しらないの
丸まるい時計とけい 針はりは十五じゅうごを指さし 逆さかさまになる
叫さけぶわ 返事へんじは無ないのか何なにも聞きこえない
笑わらうわ 浮うかべた所ところで誰だれにも見みえないの
それは まるで 夢ゆめの中なかで
ウサギを追おい掛かけて穴あなに落おちた あの少女しょうじょの様ようだ
エシラ エシラ 真まっ逆さかさまになる
水面すいめんの仮面かめんはどうしてかとても 悲かなしそうで
青色あおいろ 浮うかぶ 鐘かねの風船ふうせん
まどろみ 油絵あぶらえの具ぐの中なか
砕くだけた カエル 石いしに変かわり
誰だれかが笑わらった様ような気きが
悲かなしくないわ だってホララ
風船ふうせんより身軽みがるな気分きぶんだわ!
縫ぬい付つけられた 水面すいめんの姿すがた
「ホントにそうか?」と問といただす
泣ないてる 水底澱みなそこよどむ木々きぎの枝えだずっと
聞きこえる 何処どこからともなく煌きらめく鈴すずの音おとが
それは とても 忙いそがしく笑わらい
しきりに時計とけいを見みて走はしり回まわるあの ウサギの様さまだ
エシラ エシラ 泣ないてるのは誰だれだ?
水面すいめんの仮面かめんが悪戯いたずらにそっと 囁ささやいた
安やすい言葉ことばをアナタは言いう
私わたしは笑わらう 仮面かめんは嘲笑あざわらう
何一なにひとつ知しらないクセに どうせ忘わすれてしまうくせに
暗くらい水面すいめんに足あしをつける
仮面かめんは歓喜かんきの声こえで言いう
「ハロー!ハロー!待まっていました!」波なみを呼よんで笑わらっていた
暖あたたかい手てが私わたしをとり
私わたしと仮面かめんを引ひき裂さいた
温ぬくもりの中なか 光ひかりを探さがしたけど
何なにも みえない
それは とても 素敵すてきなもの
恐おそろしい裁判さいばんから目めが覚さめた あの少女しょうじょの様ようだ
エシラ エシラはもういないのよ
水底沈みなそこしずむ灯台とうだいと共ともに 夢ゆめを見みる
歪ゆがむ 色いろも 形かたちも全すべて
無なくした代かわりに受うけ取とったこの手ての 温ぬくもりを
ラン ロゥ ズィ ラ ゲ リュ ジ ラ
真まっ逆さかさまになる
水面すいめんに写うつるのは恐おそらく もう
私わたしだけ
水面suimenにni写utsuるのはrunoha硝子玉garasudamaのno 青aoいi瞳hitomiをしたwoshita 仮面watashiのno顔kao
沈shizuんだnda灯台toudaiはha淡awaくku揺yuらぎragi 密hisoやかなyakana声koe
誰dareもmo私watashiのno事知kotoshiらないからranaikara 私watashiはha誰dareのno事kotoもmo知shiらないのranaino
丸maruいi時計tokei 針hariはha十五juugoをwo指saしshi 逆sakaさまになるsamaninaru
叫sakeぶわbuwa 返事henjiはha無naいのかinoka何naniもmo聞kiこえないkoenai
笑waraうわuwa 浮uかべたkabeta所tokoroでde誰dareにもnimo見miえないのenaino
それはsoreha まるでmarude 夢yumeのno中nakaでde
ウサギusagiをwo追oいi掛kaけてkete穴anaにni落oちたchita あのano少女syoujoのno様youだda
エシラeshira エシラeshira 真maっxtu逆sakaさまになるsamaninaru
水面suimenのno仮面kamenはどうしてかとてもhadoushitekatotemo 悲kanaしそうでshisoude
青色aoiro 浮uかぶkabu 鐘kaneのno風船fuusen
まどろみmadoromi 油絵aburaeのno具guのno中naka
砕kudaけたketa カエルkaeru 石ishiにni変kaわりwari
誰dareかがkaga笑waraったtta様youなna気kiがga
悲kanaしくないわshikunaiwa だってdatteホララhorara
風船fuusenよりyori身軽migaruなna気分kibunだわdawa!
縫nuいi付tsuけられたkerareta 水面suimenのno姿sugata
「ホントhontoにそうかnisouka?」とto問toいただすitadasu
泣naいてるiteru 水底澱minasokoyodoむmu木々kigiのno枝edaずっとzutto
聞kiこえるkoeru 何処dokoからともなくkaratomonaku煌kiraめくmeku鈴suzuのno音otoがga
それはsoreha とてもtotemo 忙isogaしくshiku笑waraいi
しきりにshikirini時計tokeiをwo見miてte走hashiりri回mawaるあのruano ウサギusagiのno様samaだda
エシラeshira エシラeshira 泣naいてるのはiterunoha誰dareだda?
水面suimenのno仮面kamenがga悪戯itazuraにそっとnisotto 囁sasayaいたita
安yasuいi言葉kotobaをwoアナタanataはha言iうu
私watashiはha笑waraうu 仮面kamenはha嘲笑azawaraうu
何一nanihitoつtsu知shiらないranaiクセkuseにni どうせdouse忘wasuれてしまうくせにreteshimaukuseni
暗kuraいi水面suimenにni足ashiをつけるwotsukeru
仮面kamenはha歓喜kankiのno声koeでde言iうu
「ハロharoー!ハロharoー!待maっていましたtteimashita!」波namiをwo呼yoんでnde笑waraっていたtteita
暖atataかいkai手teがga私watashiをとりwotori
私watashiとto仮面kamenをwo引hiきki裂saいたita
温nukuもりのmorino中naka 光hikariをwo探sagaしたけどshitakedo
何naniもmo みえないmienai
それはsoreha とてもtotemo 素敵sutekiなものnamono
恐osoろしいroshii裁判saibanからkara目meがga覚saめたmeta あのano少女syoujoのno様youだda
エシラeshira エシラeshiraはもういないのよhamouinainoyo
水底沈minasokoshizuむmu灯台toudaiとto共tomoにni 夢yumeをwo見miるru
歪yugaむmu 色iroもmo 形katachiもmo全subeてte
無naくしたkushita代kaわりにwarini受uけke取toったこのttakono手teのno 温nukuもりをmoriwo
ランran ロゥrou ズィzui ラra ゲge リュryu ジji ラra
真maっxtu逆sakaさまになるsamaninaru
水面suimenにni写utsuるのはrunoha恐osoらくraku もうmou
私watashiだけdake