いで湯ゆの山やまを いま越こえる
汽車きしゃの窓辺まどべに 煙けむる町まち
ああ あの宿しゅくの 緑みどりの屋根やねに
見みるさえつらく 胸むねうずく
ふたりの夜よるよ 砕くだけた夢ゆめよ
笛ふえの音ね細ほそく 西にしへ行いく
汽車きしゃも淋さびしい 客きゃくばかり
ああ 散ちり褪あせし 乙女おとめの夢ゆめに
嘆なげきをつつみ ふり仰あおぐ
真白まっしろき富士ふじよ 優やさしき雲くもよ
つれなき君きみを 恨うらめども
思おもい溢あふれる やるせなさ
ああ 山裾やますそを 夕陽ゆうひが染そめて
甲斐かいなき恋こいの なきがらを
乗のせては走はしる 日暮ひぐれの汽車きしゃよ
いでide湯yuのno山yamaをwo いまima越koえるeru
汽車kisyaのno窓辺madobeにni 煙kemuるru町machi
ああaa あのano宿syukuのno 緑midoriのno屋根yaneにni
見miるさえつらくrusaetsuraku 胸muneうずくuzuku
ふたりのfutarino夜yoruよyo 砕kudaけたketa夢yumeよyo
笛fueのno音ne細hosoくku 西nishiへhe行iくku
汽車kisyaもmo淋sabiしいshii 客kyakuばかりbakari
ああaa 散chiりri褪aせしseshi 乙女otomeのno夢yumeにni
嘆nageきをつつみkiwotsutsumi ふりfuri仰aoぐgu
真白masshiroきki富士fujiよyo 優yasaしきshiki雲kumoよyo
つれなきtsurenaki君kimiをwo 恨uraめどもmedomo
思omoいi溢afuれるreru やるせなさyarusenasa
ああaa 山裾yamasusoをwo 夕陽yuuhiがga染soめてmete
甲斐kaiなきnaki恋koiのno なきがらをnakigarawo
乗noせてはseteha走hashiるru 日暮higuれのreno汽車kisyaよyo