シャントラ-絶対依存の歌姫-より Op.0/Chant-LA 歌詞 鈴木このみ ふりがな付

気きづけば見みえなくなるほど高たかく君きみは登のぼってる 木陰こかげまで赤あかい林檎りんご 甘あまく香かおります
「あげないよ」と笑わらわれて急いそいで真似まねした もぎ取とった青あおい林檎りんご 土つちの味あじがする

一億いちおくの水晶すいしょうに 純情じゅんじょうを投なげ込こんで わからないと嘆なげいた
君きみの目めに映うつる孤独こどくを分わけ合あいたいのです

名前なまえのない物語ものがたりに心こころを捧ささげましょう
数多あまたの世界せかい超こえた先さきに 悲劇ひげきがあるとしても
名前なまえのないお姫様ひめさまに魂たましい貢みつぎましょう
日毎ひごとにほら 君きみのみえる世界せかいが輝かがやきだす

名前なまえのない音楽おんがくで僕ぼくと踊おどりませんか
疲つかれ果はてて眠ねむりにつくその日ひまで
調律ちょうりつさえ厭いとわない君きみの吐息といきに触ふれて
どうか 拍手はくしゅを下ください

いつの日ひかきっと光ひかりが差さし込こむ
その日ひまでずっとこの手てははなさないで

二人ふたりの夢ゆめが零こぼれおちた

五月さつきの風かぜの向むこうで 無邪気むじゃきに明日あしたを語かたる笑顔えがおは
追憶ついおくの彼方かなたへ

霞かすみゆく日々ひびの枝えだに実みのるあなたの
頬ほおを伝つたった 雫しずくの味あじだけは忘わすれない

どうか泣なかないで 私わたしを見みて
あなたがくれた世界せかいで 狂くるおしく歌うたうこと
幸しあわせと呼よんでいるよ
どこも行いかないで そばにいさせて
歌うたがあれば世界せかいは 琥珀こはくに変かわる日ひまで
輝かがやき続つづけてく 永久えいきゅうのARIA

終おわりのない 螺旋らせんに怯おびえてる歌声うたごえは
届とどくのかな? どうだろう
問といかけてみても答こたえはない
どこまで行いけばいいの……

虚言きょげんの森もり 彷徨さまよい末路まつろわぬ言ことの葉はは
響ひびくのかな? むりだよ
逃にげ出だしてみても出口でぐちがない ここまで助たすけに来きて

今いまあなたがくれた 願ねがいが闇やみを照てらす一縷いちるの星ほしのようで
弦げんが導みちびく限かぎり迷まよわないから I listen to your songs……

強つよさだというのでしょう あなたは無邪気むじゃきだから
それでも失うしないたくなくて 嘘うそをついた

変かわりゆく二人ふたりの仲なか いつか終おわるのでしょう

あなたまではひどく遠とおい 怯おびえながら手てを伸のばした
夢ゆめに酔よって胸むねは爛ただれ 息いきができない これが最後さいごのprologue