RED SHOES STORY 歌詞 尾崎豊 ふりがな付

昔むかしの事ことなんかもう忘わすれちまいたいよ
これでも昔むかしは随分ずいぶん気取きどってたのさ
慰なぐさめた女おんな 慰なぐさめられた男おとこ 酔よいどれて演えんじては
逃のがれようもない様ような ダンスに明あけ暮くれて
行いき着つけの店みせには毎晩まいばん顔出かおだしてさ
くどかれたりくどいたり 何時いつもの曲きょくに合あわせてさ
でも本当ほんとうは酔よってるから顔かおもはっきり覚おぼえちゃいねぇ
夢心地ゆめごこち 幻まぼろし 夢中むちゅうで愛あいしてた
自慢じまんにもならねえのによ
朝日あさひはアスファルトに寝ねころぶ俺おれをつつきながら
ベットに辿たどり着つく俺おれは旅たびに出でる夢ゆめを見みてた

儲もうけ合あったやつらとも今いまじゃ遠とおい縁えんになってさ
色々いろいろ覚おぼえたよ 上手うまくはめられたのは誰だれ
ヤキが回まわったぜ おまえも俺おれも
どうなって行いくのか どうすりゃいいのか ああ 用心ようじんにこした事ことはねぇ
もう誰だれも信しんじやしないと よくある事ことさ
あんたも同おなじ傷いたみを背負せおってたってね 結局けっきょくはビジネスさ
あるところじゃ子供騙こどもだまし 嘘うそだけの言葉ことばに
誠実せいじつに答こたえても 互たがいに疲つかれちまうのさ
なぁ 俺おれの置おき忘わすれてきたギターはまだあるかい
返かえしてくれねぇかい もう貸かし借かりはねぇぜ

気きをつけた方ほうがいいぜ 若者わかものよ
負おい目めを背負せおって生いきてくなんて まっぴらだぜ
上手うまい話はなしなんてあるもんじゃないさ
誰だれもかれも責任逃せきにんのがれ 知しり尽つくした顔かおして
弱よわみに付つけ込こんで笑わらってら 笑わらってら
頭あたまじゃ分わかってる事ことも体からだが付ついてかなくてよ
きらびやかな夜よるの街まちにのこのこと出でかけて
朝あさになればうらぶれた 裏通うらどおりの街まちの被害者ひがいしゃ
だけど俺おれは知しってるぜ 次つぎの仕事しごとに間まに合あうまでの
寂さびしいゲームだと

心こころの傷きずアルコールで癒いやして 何処どこから何処どこまで行いけばいい
愛いとしいおまえ 受うけ止とめるまで この旅たびは続つづくのさ

Lai la lai la la la la la....