人力車くるま曳ひかせりゃ 喧嘩けんかをさせりゃ
右みぎに出でる奴やつぁ 誰だれもない
度胸どきょう一代いちだい 荒あらくれ者ものが
募つのる想おもいを 桴ばちに込こめ
玄界げんかい太鼓たいこの 焦こがれ打うち
まるで読よみ書かき 得意とくいじゃないが
いつか覚おぼえた 恋こいの字じは
叶かなうものなら 韋駄天いだてん走はしり
のせて逃にげたい あの女ひとを
なみだ隠かくした 万ばん頭とう笠かさ
胸むねの炎ほのおは玄界灘げんかいなだの
飛沫しぶき浴あびても 消けせはせぬ
見みせちゃならない 知しられちゃならぬ
みれん心ごころを 腹掛はらがけに
祇園ぎおん太鼓たいこの 無法松むほうまつ
人力車kuruma曳hiかせりゃkaserya 喧嘩kenkaをさせりゃwosaserya
右migiにni出deるru奴yatsuぁa 誰dareもないmonai
度胸dokyou一代ichidai 荒araくれkure者monoがga
募tsunoるru想omoいをiwo 桴bachiにni込koめme
玄界genkai太鼓taikoのno 焦koがれgare打uちchi
まるでmarude読yoみmi書kaきki 得意tokuiじゃないがjanaiga
いつかitsuka覚oboえたeta 恋koiのno字jiはha
叶kanaうものならumononara 韋駄天idaten走hashiりri
のせてnosete逃niげたいgetai あのano女hitoをwo
なみだnamida隠kakuしたshita 万ban頭tou笠kasa
胸muneのno炎honooはha玄界灘genkainadaのno
飛沫shibuki浴aびてもbitemo 消keせはせぬsehasenu
見miせちゃならないsechanaranai 知shiられちゃならぬrarechanaranu
みれんmiren心gokoroをwo 腹掛haragaけにkeni
祇園gion太鼓taikoのno 無法松muhoumatsu